まだ初めて期間が短い方には、MT4の注文方法は難しいイメージがあるかもしれません。
ただし、実際には成行注文・指値/逆指値注文のシステムが理解できれば、とても簡単に取引に進められるのです。
当ページでは、そんな初心者の方が面するMT4の注文方法を解決する情報を、画像付きで説明していきます。
⇒MT4のダウンロードがまだの方は、こちらの特設ページをご参照ください。⇒
成行注文とは現在価格で注文を行う方法で発注すると即時約定されます。
ここでは成行売りの注文手順を上図を参照しながら進めていきます。
①まずはチャート分析をしますが、ここでは例として価格が下落しそうだと分析したとします
②ツールバーから新規注文をクリックして、注文パネルを展開します
③注文パネル上段の通貨ペア欄が注文したい通貨ペアになっているか確認します
④注文したい数量を指定します(注文はロット数で入力します)
⑤注文種別が「成行注文」になっているか確認します
⑥上記項目に問題がなければ「成行売り」ボタンをクリック!
⑦注文が約定されると注文処理画面が表示されます
⑧約定した注文が数量と共にチャート上に表示されます
特に注意すべきは「数量」の入力間違いと「買いか売りか」の押し間違いです。注文後は即時約定するためすぐに決済してもスプレッド分の損失がでてしまいます。成行注文時は慌てずに2回ほど確認するようにしましょう。
当社はMT4取引ツールを2009年から日本での提供を開始。 10年以上の提供実績から豊富なサポートを受けられます。
MT4を無料でご利用になるには、まずFOREX.comアカウント開設へお進みください。
指値注文とは現在よりも有利な価格で注文を予約する方法です。
ここでは指値売りの注文手順を上図を参照しながら進めていきます。注文パネルの表示方法は割愛します。
①例として今の位置からではなく150円までもう一度上がってから価格が下落すると分析したので、売りの指値注文を仕掛けます
②注文パネル上段の通貨ペア欄が注文したい通貨ペアになっているか確認します
③注文したい数量を指定します
※1ロット=100,000通貨
※0.1ロット=10,000通貨
※0.01ロット=1,000通貨
④注文種別を「指値注文」に変更します
⑤すると下段の項目が変化するので、注文種別を「Sell Limit」に変更します(Limitは指値を意味します)
⑥指値で指定したい価格を入力します。ここでは150.000円の少し手前「149.950円」を指定しました
⑦上記項目に問題がなければ「発注」ボタンをクリック!
このように、MT4 チャート上に注文種類と数量が表示され予約されました。この後価格が149.950円に到達した時点で自動的に売り注文が約定されます。
(より取引の自動化を目指す際は、MT4のEA:自動売買もツール内機能のひとつとして多くのトレーダーから愛用されています。)
新規逆指値注文は現在よりも不利な価格で注文を予約する方法ですが、不利な価格をあえて指定する理由は次のような場合です。
上記図右端の①の地点で白矢印のように安値を抜いていくと分析していますが、黄色矢印のように安値で跳ね返されるパターンも存在します。そのリスクを減らすために安値を抜いてから売りの注文を出したい場合などです。
ここでは新規逆指値売りの注文手順を上図を参照しながら進めていきます。注文パネルの表示方法は割愛します。
①例として直近の安値である149.452円を抜いてさらに下落していくと分析しましたが、安値で跳ね返されるリスクを除外したいので売りの逆指値注文を仕掛けます
②注文パネル上段の通貨ペア欄が注文したい通貨ペアになっているか確認します
③注文したい数量を指定します(注文はロット数で入力します)
④注文種別を「指値注文」に変更します
⑤すると下段の項目が変化するので、注文種別を「Sell Stop」に変更します(Stopは逆指値を意味します)
⑥逆指値で指定したい価格を入力します。ここでは149.452円を少し越えたところ「149.350円」を指定しました
⑦上記項目に問題がなければ「発注」ボタンをクリック!
チャート上に注文種類と数量が表示され予約されました。この後価格が149.350円に到達した時点で自動的に売り注文が約定されます。
ちなみにMT4はもちろん携帯端末からも注文が可能です。画面のサイズがやや異なりますが、基本の注文方法は変わりません。デスクトップよりモバイル端末のほうが合うという方は、個別にセットアップしておくことも可能です。
保有しているポジションの決済も簡単に行うことができます。ここでは3つの決済方法について解説していきます。
⇒決済方法の他に、タイミングなどの決済に迷っている際は、分析補助ツールであるMT4インジケーターも活用してみましょう。⇒
成行決済は現在価格で決済を行う方法で発注すると即時約定されます。ここでは先ほど成行で注文した売りポジションの成行決済手順を上図を参照しながら進めていきます。
①ツールバーからターミナルボタンをクリックしてターミナルを表示する
②ターミナルから「取引」タブをクリックする
③成行決済したいポジションを右クリックしてリストを展開する
④リストから「決済注文」をクリックして決済パネルを呼び出す
⑤パネル下部にある黄色の「成行決済ボタン」をクリックすると即時決済が行われる
⑥チャート画面とターミナルからポジションが消えていれば決済が完了しています
※ツールオプションの取引タブから「ワンクリック取引」にチェックを入れておけば、パネルを表示することなく決済を行うことが可能になります。
クリック工程の短縮をしたい場合に使用してください。ただし押間違い等のリスクは上がりますので使用には注意してください。
指値決済は保有するポジションの利益を確定させる益出し注文です。ここでは先ほど成行で注文した売りポジションに指値決済を追加する方法で進めていきます。
①保有ポジションの価格推移の目標地点を分析する(例では白丸の安値)
②指値決済を予約するポジションラインを右クリックしてリストを展開する
③リストから「注文の変更」をクリックする
④展開された注文パネルの緑枠の部分が指値決済を指定する場所なので、ここに目標価格を入力する(例では安値価格の少し上である149.320円で指定)
⑤入力内容に問題が無ければ変更ボタンをクリックして確定する。
※注文の変更は成行決済時の手順にあるターミナルのポジションを右クリックして展開されるリストからも行えます。
チャート上に保有ポジションに対する決済の指値注文が予約されました。この後価格が149.320円に到達した時点で自動的に利益確定の注文が約定されます。
逆指値決済は保有するポジションの損失を確定させる損切り注文です。
ここでは先ほど指値決済を追加したポジションにさらに逆指値決済を追加する方法で進めていきます。
①保有ポジションの根拠が崩れる場所を分析する(例では白丸の高値)
②逆指値決済を予約するポジションラインを右クリックしてリストを展開する
③リストから「注文の変更」をクリックする
④展開された注文パネルの緑枠の部分が逆指値決済を指定する場所なので、ここに損切り価格を入力する(例では高値価格の少し上である149.830円で指定)
⑤入力内容に問題が無ければ変更ボタンをクリックして確定する。
※注文の変更は成行決済時の手順にあるターミナルのポジションを右クリックして展開されるリストからも行えます。
チャート上に保有ポジションに対する決済の逆指値注文が予約されました。この後価格が149.830円に到達した時点で自動的に損失確定の注文が約定されます。
MT4はモバイル端末からの利用も可能なため、注文・決済もすべてデスクトップがなくてもスマホアプリから利用できます。当ページで注文方法の基本を確認しながら、モバイル端末からの利用も試してみてください。
早速MT4から注文・決済に進むには、まずFOREX.comアカウント開設へお進みください。
基本的なMT4のウェブ取引において、注文と決済の方法以外にもすべての注文の同時発注や注文後の価格変更、キャンセルなど様々なことが行えます。
MT4では新規注文時に指値決済(益出し注文)と逆指値決済(損切り注文)を同時に発注することができます。
指値決済の設定は任意としてもいいですが、逆指値決済は資金を守るためにも新規注文時には必ず入れておきたい予約注文です。
ここでは新規の指値注文と同時に指値決済と逆指値決済を設定する方法を上図を参照しながら進めていきます。
①注文を入れる前に今後の価格推移を分析しますが、ここでは例として次のような分析を下とします。「一度150.000円まで上昇後に現在の最安値(149.316円)まで下がる想定。ただし直近の高値(150.275円)を越えるようなら損切りをする」
②注文種別を「指値注文」に変更する
③注文種別を「Sell Limit」に変更し、指値価格を「150.000円」に指定する
④損切りである逆指値決済注文に直近の高値である150.275円よりも少し上の「150.300円」を指定する
⑤益出しの指値決済注文に最安値である149.316円の少し手前「149.320円」を指定する
⑥すべての価格指定が終わったら「発注」ボタンをクリックして注文を確定する
入力した数値が正しければすべての注文が同時に予約されます。チャート上に表示されますので位置が合っているか確認しておきましょう。
また、発注ボタンを押しても注文されない場合は、指値と逆指値の数値が逆になっていたり発注価格同士が近すぎる可能性がありますので見直しをしましょう。
MT4では一度予約発注した注文内容を変更することもできます。
ここでは逆指値注文の例で使った「149.350円への逆指値注文」を変更してみましょう。
①ツールバーからターミナルボタンをクリックしてターミナルを呼び出す
②ターミナルの「取引」タブをクリックして予約状況を表示する
③注文一覧から変更したい注文を探し右クリックする(画面上では149.350円のSell Stop予約を右クリック)
④展開されたリストの中から「注文変更または取消」をクリック
⑤注文パネルが展開されるので紫枠の「価格」部分の数値を変更する(画面上では149.350➝149.200と変更)
⑥すると黄色枠の「注文の変更」ボタンがアクティブになるので問題が無ければクリックして確定する(価格を変更、または正しい数値が入力されていないとボタンはアクティブにならない)
※予約注文のライン上にカーソルを合わせて右クリックして展開されるリストからもパネルを呼び出し変更することもできます。慣れてくればこちらの方法が早いので覚えておきましょう。
逆指値注文の位置が変更されました。なお変更できるのは注文価格や決済予約の追加などです。
指値注文から逆指値注文への変更や数量の変更はできませんので、これらを変更したい場合は一度取り消しをして新たに予約注文を入れてください。
変更の項で少し触れた注文内容の取消について解説します。
ここでは指値注文の例で使った「149.950円への指値注文」を取消してみましょう。
①ツールバーからターミナルボタンをクリックしてターミナルを呼び出す
②ターミナルの「取引」タブをクリックして予約状況を表示する
③注文一覧から変更したい注文を探し右クリックする(画面上では149.950円のSell Limit予約を右クリック)
④展開されたリストの中から「注文変更または取消」をクリック
⑤注文パネルが展開されるので紫枠の「注文の取消」をクリック
※予約注文のライン上にカーソルを合わせて右クリックして展開されるリストからも注文を取消することもできます。
以上で注文の取消は完了です。ボタンをクリックすると確認なく取消となりますのでクリックする前にもう一度取り消す注文が合っているか確認をしましょう。
他にも、決済を確定する際に便利な表示設定もMT4では自由に変更・保存が可能です。
ボタン配置など、さまざまにカスタマイズを最大限に活用しながら当サイトアカウントから幅広いトレーディングを初めてみてください。
(無料デモアカウント開設はこちらから。)
前の記事:
次の記事: