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欧州の株価指数の基本(ユーロストックス50指数・DAX40指数・FTSE100指数)

欧州(ヨーロッパ)経済圏はEU(欧州連合)で使用される共通通貨ユーロ(取引高世界第2位)を有する国際競争力の高い地域です。

Article By forex.com
2024年1月3日 午前07:00

目次

欧州(ヨーロッパ)経済圏はEU(欧州連合)で使用される共通通貨ユーロ(取引高世界第2位)を有する国際競争力の高い地域です。ユーロ圏だけで世界のGDPの15%を占めるなど伝統ある企業も多く、各国に株式市場も多く存在します。その株式市場の中でも欧州全体を見るうえで注目しなくてはいけない株価指数がありますので詳しく見ていきましょう。

欧州は大きく4つに分類される

欧州の経済圏は大きく分けて4つの地域に分類されます。

● ユーロを法定通貨とするユーロ圏

● 取引高第4位のポンドを有するイギリス

● スウェーデンやデンマークなど独自通貨を持つ北欧

● 新興欧州として分類される東欧

注目するべきはどの地域なのでしょうか。

注目するのは各国が持つ経済圏の大きさ

欧州での経済圏は4つに分類されていますが、注目するのはそれぞれの経済圏の大きさです。欧州最大の経済圏はユーロ圏でひとまとまりとしてみた場合その経済規模は世界第3位となり、その中でもドイツが最大規模の経済力を持っています。次いで大きいのはイギリスで元基軸通貨であるポンドを有する独自国家です。欧州全体の株価指数に加えて欧州の中でも大きな経済圏を持つ2つの地域に関係する株価指数に注目してみましょう。

ここでは欧州全体の株価指数に加えて欧州の中でも強い影響力をもつドイツとフランスの株価指数についても詳しく見ていきます。

ユーロストックス50(欧州全体)

出所:FOREX.com/EU Stocks 50/日足//9月30日取得

ユーロストックス50インデックスはユーロ圏9ヶ国(フランス・ドイツ・オランダ・イタリア・スペイン・ベルギー・スウェーデン・アイルランド・フィンランド、構成比率順)の株式市場における優良企業50社の株式で構成されており、日本でも有名な企業が名前を連ねています。(2023年9月28日時点)

FOREX.comのCFDチャートでは「EU Stocks 50 CFD」と表示されます。

DAX40指数(ドイツ)

出所:FOREX.com/Germany 40/日足//9月30日取得

DAX40指数はドイツのフランクフルト証券取引所に上場している銘柄の中から、時価総額と流動性が大きい40銘柄から構成される株価指数です。

2021年9月にDAX30からDAX40に変更になり、選定基準も厳格化されました。DAXとはDeutsche Aktien Index(ドイツ語でドイツ株価指数)の頭文字を取ったものです。

FOREX.comのCFDチャートでは「Germany 40 CFD」と表示されます。

FTSE100指数(イギリス)

出所:FOREX.com/UK 100/日足//9月30日取得

FTSE100指数はイギリスのロンドン証券取引所に上場する銘柄の中から時価総額の大きい100社で構成される株価指数です。

FTSEとはFinancial Times Stock Exchangeの頭文字を取ったもので、株価指数の算出はロンドン証券取引所が100%出資するFTSE Russell社が行っています。読み方は「フィツィー」または「エフ・ティー・エス・イー。

FOREX.comのCFDチャートでは「UK 100 CFD」と表示されます。

ユーロストックス50指数は1991年12月30日を基準日として、そのときの時価総額を1000として算出されています。構成される企業はユーロストックス50を算出するSTOXX社が先進国と認定した国の企業に限られることで、最新のユーロ経済圏の動向を反映している指数として世界の投資家が注目しています。

代表的な構成銘柄

ユーロストックス50指数の内、ウェイトの高い上位5銘柄は以下の通りです。

ASML ホールディングス

LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン

トータルエナジーズ

SAP

SANOFI

※2023年9月30日のSTOXX社HPを参照し作成(参照元➝EURO STOXX 50® – Qontigo)

1位のASML ホールディングスはオランダの半導体製造装置メーカーでNASDAQにも採用されている大手企業、2位のLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンはLOUIS VUITTONやDiorを傘下にもつ言わずと知れたファッション業界最大手企業です。

指数の特徴と算出方法

ユーロストックス50指数はユーロ圏の代表的な銘柄が組み込まれており、業種の偏りも少なく流動性が高いことが特徴ですが、2000年のITバブル期の高値をまだ越えられないなど、20年以上横ばいが続いていることも挙げられます。

指数の算出は構成銘柄50社の浮動株をベースにした時価総額を合計し時価総額加重平均で計算されます。そのため株価の高い銘柄ほど指数に与える影響は大きくなります。計算式は以下の通りです。

(株価 × 発行済み株式数 × 浮動株調整係数) ÷ 除数※

※除数とは銘柄入れ替えや株式分割、新株発行などがあった際に指数の連続性を保つために修正を行う値です。

選定基準

ユーロストックス50の銘柄選定は欧州の指数算出会社であるSTOXX社が行っています。ユーロ圏のスーパーセクター(国境を越えた企業の比較が無理なく行える分類階層)の中から優良な50の企業を選定していますが、ユーロ圏加盟国(2023年1月時点で20ヶ国)の中でSTOXX社が先進国と認定していない11ヶ国の企業は除外され対象外となっています。

DAX40指数は1987年12月30日を基準日として、そのときの時価総額を1000として算出されています。ドイツは世界有数の工業先進国であり貿易も盛んでそのGDPは欧州内で第1位の規模を誇ります。そのためDAX40は欧州圏だけでなく世界の投資家から注目される指数となっています。

代表的な構成銘柄

DAX40指数の内、ウェイトの高い上位5銘柄は以下の通りです。

1. シーメンス

2. ドイツ・テレコム

3. アリアンス

4. SAP

5. メルセデス・ベンツ・グループ

※2023年4月11日のdailyPik.comの記事を参照し作成(参照元➝Top 40 Companies of the GER40 (DAX Index) in 2023 (dailypik.com))

1位のシーメンスは産業用製品の製造企業で様々な自動化を手掛けており、自動運転やAI技術、ブロックチェーンなどの最新技術などオートメーションの最先端を牽引するリーディングカンパニー、2位のドイツ・テレコムはドイツ国内での携帯電話やインターネット通信など情報通信事業を手掛ける企業です。

指数の特徴と算出方法

DAXの業種構成は大きな偏りがなく比較的バランスよく採用されています。2021年9月に採用銘柄数が30から40に増えたことにより、カバーする業種が増えさらにバランスよくなりました。2023年9月末でのdax40指数は15300前後で推移しており算出開始以来15倍以上の成長が確認できます。

指数の算出は構成銘柄40社の時価総額を合計し時価総額加重平均で計算されます。そのため株価の高い銘柄ほど指数に与える影響は大きくなります。計算式は以下の通りです。

(株価 × 発行済み株式数 × 浮動株調整係数) ÷ 除数※

※除数とは銘柄入れ替えや株式分割、新株発行などがあった際に指数の連続性を保つために修正を行う値です。

選定基準

DAX40に選定されるにはフランクフルト証券取引所に上場している企業であり次の条件を満たすことが必要になります。

● 直近2年分の通期決算が黒字であること

● 監査済みの年次財務報告書・四半期報告書を発行していること

● Recommendationsに準拠した監査委員会を設置していること

● 定められた最低の売買高基準と時価総額を満たしていること

2021年9月の採用銘柄増加に伴い新ルールが適用されており、3か月ごとの構成銘柄の見直しや四半期報告書を発行期限から30日以内に開示できなければ即除外できるなど、厳しいルールとなっています。

FTSE100指数は1983年12月30日を基準日としその日の時価総額を1000GBPとして算出されています。日本でも馴染みのある大企業も多く、FTSE100の構成銘柄だけでロンドン証券取引所全体の時価総額の85%を占めています。2023年9月末時点でのFTSE100指数は7600GBP前後となっており、算出開始時から7.6倍の成長が確認できます。

代表的な構成銘柄

FTSE100指数の内、ウェイトの高い上位5銘柄は以下の通りです。

1. シェル

2. アストラゼネカ

3. HSBCホールディングス

4. ユニリーバ

5. BP

※2023年9月30日のLondon Stock Exchangeを参照し作成(参照元➝Table – FTSE 100 FTSE constituents | London Stock Exchange)

1位のシェルは石油や天然ガスなどのエネルギー関連事業を展開する企業で、2016年まで昭和シェル石油を傘下としたガソリンスタンド事業を展開していました。2位のアストラゼネカは循環器や呼吸器疾患への治療薬などを開発する医療品企業です。

指数の特徴と算出方法

FTSE100指数の特徴として、長期成長を続けており配当利回りが高いことが挙げられます。ロンドン証券取引所上場企業全体の時価総額の85%をFTSE100の構成銘柄だけで占め、イギリス経済全体がわかると言っても過言ではありません。

指数の算出は構成銘柄100社の時価総額を合計し時価総額加重平均で計算されます。そのため株価の高い銘柄ほど指数に与える影響は大きくなります。計算式は以下の通りです。

(株価 × 発行済み株式数 × 浮動株調整係数) ÷ 除数※

※除数とは銘柄入れ替えや株式分割、新株発行などがあった際に指数の連続性を保つために修正を行う値です。

選定基準

FTSE100指数の構成銘柄選定はFTSE Russellが行っており基本的に時価総額の上位から選ばれますが、流動性も加味されるため浮動株比率が高いことも重要になってきます。

FX
指数
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