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米国と日本の株価指数の違いとは

株価指数は株式市場に上場している複数の企業の価値を一定の条件でまとめて数値化し、値動きの推移を把握するための指標です。

著者 forex.com
2024年1月3日 午前06:55

目次

株価指数は株式市場に上場している複数の企業の価値を一定の条件でまとめて数値化し、値動きの推移を把握するための指標です。基準となる日が設定されており、その時よりも株式市場の価値が高くなっているのか安くなっているのかを一つの目安とします。まずは株価と株価指数について詳しく見ていきましょう。

株価とは

株価とは企業が発行する株式の1株当たりの価格を指します。企業の価値を知るための指標のようなもので、評価が高く今後も成長が見込まれると多くの投資家が買い求め、高くても買われるので株価は上がっていきます。逆に評価が高く今後の成長が見込めないと判断されれば株式を購入する投資家は減り、安くても買われにくくなるため株価は下がっていきます。

株価指数とは

株価指数とは複数の企業の株価をまとめて計算し、わかりやすく数値化した指標のことです。複数の企業の価値を株価指数としてまとめる場合の選定は、国ごとで分けたり上場している株式市場で分けたり、上位〇〇銘柄だけを選別するなど株価指数ごとに違いがあり、その指数を見ることでその国や株式市場全体の株価推移の傾向や直近の株価の大まかな動きなどを知ることができます。例えば日本の株価指数であるTOPIXは東京証券取引所プライム市場に上場する全銘柄を対象に計算された株価指数であるため、プライム市場全体、日本全体の株価推移を大まかに把握することができます。

ニュースでよく耳にする日経平均株価やS&P500などの単語が株価指数です。ではそれぞれどこの国のどこの株式市場のことを言っているのでしょうか。ここでは世界経済の中心である米国と私たちが住む日本の代表的な株価指数を簡単な解説とともに紹介していきます。

米国を代表する株価指数

米国を代表する株価指数は次の3つです。

● NYダウ(ダウ工業株30種平均)

● S&P500(S&P500種株価1指数

● NASDAQ100(ナスダック100指数)

NYダウはニューヨーク証券取引所やナスダックに上場しているアメリカを代表する企業30銘柄で構成されている株価指数で自動車や航空会社など歴史の長い企業が多く選出されています。まさに米国のベスト30が出揃っており、NYダウに選出されることは優良企業の証とも言えます。

S&P500は米国3大証券取引所に上場している銘柄の中から時価総額の大きい米国企業上位500銘柄を選出します。常に最新の時価総額を採用し銘柄の入れ替えを行っていますので業績が落ちた企業は淘汰されていきます。世界経済の中心である米国全体を写す鏡として世界経済の指標として注目されています。

NASDAQ100はベンチャー企業を中心としたNASDAQ株式市場に上場する銘柄から時価総額の大きい企業上位100社が選出されます。ベンチャー企業が多いことから上場企業の半数がIT関連であることや、米国企業以外も指数対象として選ばれることで、世界経済のこれからをみるための指標として注目されています。

日本を代表する株価指数

日本を代表する株価指数は次の2つです。

● 日経平均株価(日経225)

● TOPIX

日経平均株価は東京取引証券所プライム市場に上場する約2,000社の中から選ばれた225銘柄によって構成・算出されている株価指数です。単に株価が高い企業というだけでなく流動性や株価の安定度合いなどを加味し、複数の業種からバランスよく選出されています。日経225に選出されることは、まさに企業の日本代表であると言えるでしょう。

TOPIXは東京証券取引所プライム市場に上場する全銘柄を対象とした指数で、日経225との違いは対象が上場している全銘柄であることです。日経225が日本代表ならTOPIXはその競技をしているすべての選手といった感じでしょうか。指数の計算は株価ではなく時価総額で行われるため日本の経済全体を把握する指標として注目される株価指数です。

出所:FOREX.com/Japan 225/US SP 500/1週足//10月14日取得

米国と日本の株価指数を見比べてみましょう。FOREX.comで確認できる2000年1月3日からのデータを使って2023年10月13日の終値までの株価指数の推移を比較します。米国の株価指数はS&P500、日本の株価指数は日経225を採用しました。

S&P500の2000年1月の株価指数は約1,325ドル、2023年10月の株価指数は4,325ドルとなっており、その伸び率は3.2倍と大きく成長しています。一方日経225の2000年1月の株価指数は約18,025円、2023年10月の株価指数は31,889円となっており、その伸び率は1.7倍と米国に比べて半分程度の伸びとなっています。チャートを見比べてみてもリーマンショックやコロナショックなどで大きく落ち込むタイミングは双方に見られますが、明らかな右肩上がりを続けている米国株価指数に比べて、日本の株価指数は乱高下が激しく感じます。

一般的に投資初心者に対して米国株価指数への長期積立がおすすめされている理由がここの20年間の比較から分かります。高い成長率と安定したパフォーマンスを長期間にわたって維持するS&P500は、金融危機に何度も見舞われながらも驚異的な回復を続けていることから失敗しづらい投資先として積立NISAやiDeCoなどにも採用されています。CFD取引が初めての方は、まずはS&P500(FOREX.comではUS SP 500)から始めてみることをおすすめします。

米国株と日本株を比べた時にどのような違いがあるのか簡単にまとめました。ご自身が取引対象とするにはどちらが向いているのかを検討しながら参考にしてください。

米国株の特徴

米国株の特徴として株主への還元意識が高い企業が多いことが挙げられます。ROE(自己資本利益率)や配当性向を重視し、積極的な増配や自社株買いを行って株価を上げていく=株主が儲かることを最優先に考えています。高配当株が多く利益を得やすいと言えるでしょう。また一日の値幅制限がなく差益を大きく狙えることも米国株の特徴のひとつです。米国株価指数が大きく成長を続けてこれたのも、事業によって得た利益を内部留保せずに積極的に投資に回すなどの経営戦略を進めてきた企業が多かったことも挙げられます。

一方で日本からの投資リスクと考えると、国内企業に比べて企業情報が手に入りにくいことや為替変動によるリスクなどが考えられます。

日本株の特徴

日本株の特徴として日本独自の株主還元制度である「株主優待」が挙げられます。現金配当に比べて株主への還元率を引き上げやすいことや、余った現金を内部留保することで余力を持つことにもつながり企業が長く存続することができます。その代わりに投資に回せるお金が少なく企業成長が緩やかになってしまいます。この辺りの違いが株価指数の伸び率にも影響を与えているのでしょう。

一方で高配当株が少ないことや配当回数が米国に比べて少ないことなど短期的な利益を上げることに関しては米国株に見劣りしますが、企業情報が手に入りやすく購入時の検討材料が豊富なことは大きな武器となります。また為替変動によるリスクもなく株式投資を始めるにあたっての壁が少なく初心者に向いていると言えるでしょう。

米国株と日本株の取引方法の比較

米国株と日本株の取引方法の違いを一覧表でまとめました。

FX
指数
通貨ペア売り買いスプレッドオープン
ポジション
売り{{item.Bid}}
買い{{item.Offer}}
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