米ドル/円は、4月の初頭のレンジを抜け出した後、50日間移動平均に合わせて上昇している(133.24ドル)。米国消費者物価指数(CPI)の最新の値はインフレの強固な継続を示すと予想されることから、価格の維持につながる可能性がある。
米ドル/円は先週から続く高値圏での高値と安値を維持することができず、月初めの高値(133.87円)から値下がりしたものの、米国の連邦準備制度理事会が「ある程度の追加の政策引き締めが妥当になると思われる」と述べていることから、米国の動向によって価格が維持される可能性がある。
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一方、米国のCPIは連邦公開市場委員会(FOMC)に対してさらなるインフレ対策へのプレッシャーを与える可能性がある。コアインフレ率は2月の前年比5.5%から3月は前年比5.6%に上昇すると予想されているためだ。
持続的な物価上昇が明らかになれば米国の利上げの見込みが高まることから、米ドル市場での強気な反応につながる可能性がある。特に、新しく就任した日銀の植田和男総裁が「現在の金融緩和政策を継続する」と強調していることから、米ドル/円は3月の高値(137.91)からの下落ルートを逆戻りしようとする可能性がある。
これを踏まえ、米国のコアCPIの上昇はFRBによるさらなる利上げへの期待につながり、米ドル/円の最近の値上がりを後押しする可能性がある。為替レートは4月初頭のレンジを抜け出し、今月の高値を更新し続けるかもしれない。
ストラテジスト、David Songが作成TradingViewでのUSD/JPYチャート
一方、132.60円(38.2%のフィボナッチリトレースメント)~133.90円(23.6%のフィボナッチリトレースメント)の領域を超えられなければ、米ドル/円は今月の安値(130.63円)に向けて下がり始めるかもしれない。もし130.20円(61.8%のフィボナッチリトレースメント)を割り込めば、3月の安値(129.65円)が視野に入ってくる。
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