ドル円は149.09円で東京早朝を迎えると、上値の重い展開が続き当日の安値である148.75円を記録した。しかしこのレベルでは買いが優勢となり上昇、11時前に149.40円を記録した。その後は、東京午後、ロンドン時間にかけて同水準で推移。
ロンドン時間は米長期金利が小幅に反発、ドル円は上昇、149.90円を突破した。
22:30に米国10-12月期実質国内総生産(GDP、改定値)が発表され、事前予想と同じ前期比+2.3%の結果であった。また同時刻に米国前週分新規失業保険申請件数も発表され、24.2万件と事前予想より弱い結果となった。これを受けドル円は一時149.40円を割り込んだものの、買いの勢いが強く次第に上昇へと転じた。
その後、米国のトランプ大統領が自身のSNSで「カナダとメキシコへの関税は3月4日に発動」「同じ日から中国にも10%の追加関税を課す」と発言したことが伝わると、ドル円は上昇し150.00円を突破。
NY時間のドル円は節目の150円を挟んで神経質な値動き。149.60円を割り込んで下落した後に買いが強まり、NY午前のうちに当日の高値である150.16円を記録。その後も何度か上値を試したが、150.15円レベルで上値が抑えられ、149.80円で東京早朝を迎えている。
同日、ケープタウンで開かれたG20で植田日銀総裁が米国の経済政策について言及し「不確実なところが非常に多い」と発言したと報じられた。
08:30 2月東京都区部CPI
08:50 日本1月鉱工業生産
08:50 日本1月小売業販売額
08:50 日本1月百貨店・スーパー販売額
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
14:00 日本1月新設住宅着工戸数
16:00 スウェーデン10-12月期国内総生産(GDP)
16:00 トルコ10-12月期国内総生産(GDP)
16:45 フランス1月消費支出
16:45 フランス2月CPI
16:45 フランス10-12月期国内総生産(GDP、改定値)
17:55 ドイツ2月失業率
19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
19:30 インド10-12月期国内総生産(GDP)
22:00 ドイツ2月CPI
22:30 カナダ10-12月期国内総生産(GDP)
22:30 カナダ12月月次GDP
22:30 米国1月個人所得
22:30 米国1月個人消費支出(PCEデフレーター)
22:30 米国1月卸売在庫
23:45 米国2月シカゴ購買部協会景気指数
下落する場合、昨年12月初旬に下支えされた148.65円を意識したい。ここを割り込むと140.00円まで強いサポートはないが、やや弱いラインとして146.00円に注目。
上昇する場合には150円台を回復、維持できるかが焦点。
本日発表の2月東京都区部CPI、米国1月個人消費支出(PCEデフレーター)の結果で大きく流れが変わる可能性があり、注目しておきたい。
レジスタンス: 150.00円、154.50円、158.88円
サポート: 148.65円、146.00円
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