FRBはタカ派的な政策を維持した。これはFRBの政策が日銀の政策に対して事実上再び拡大したことを意味しており、USD/JPYに新たな上昇バイアスが出ている。実際、米日2年債の利回りは日銀の会合を前に高値更新のサイクルに入った。財務省・日銀の発言によって変動するリスクもあるが、トレンドに乱れがなければ、実際の介入はないだろう。日足チャートでの価格の動きがそれを示している。
日銀が本日、または近いうちに政策変更を発表する可能性は低いようだ。もちろん、日銀について確実なことは何もないが。日銀は最近、イールドカーブコントロール(YCC)バンドを修正し、植田総裁は、YCCコントロールを放棄する前に利上げの可能性があるとの見方を示したが、それが今年である可能性は否定した。エコノミストの間では、2024年下半期に日銀が最初の利上げを行うとの見方が強い。金利は現在-0.1bpであり、25bpや50bpの大幅な利上げを想像するのは難しい。これはUSD/JPYの上昇を後押しすることにもなる。
USD/JPYは今年、日足チャートではっきりとした強気トレンドを維持し、確立された上昇チャネル内で推移している。RSI(14)で弱気のダイバージェンスが形成されているが、価格は、日足チャートでスイングローをブレークするようなダイバージェンスを確認するまでには至っていない。さらに、価格が高値を決定的にブレークするとなれば、RSIはそのトレンドラインをブレークすることにもなる(インジケーターが価格に追随)。
FOMC前にマーケットが突破をためらった148円を終値できれいに上回っているのがわかる。148円のレジスタンスに向かってより高い安値が続いており、それが私の目にはさらなる強気トレンドの構造に見える。たとえ価格が戻ったとしても、20日指数平滑移動平均線が過去数か月間しっかり価格をサポートしている。
強気継続パターンからのブレイクアウトが確認され、FRBと日銀の政策の乖離が拡大していることから、149と150が強気の焦点となる。
1時間チャートでは、FOMC会合を前に148円をだましで抜けたが、その後147.46円の安値を付け、それから大量取引によって重要レジスタンスを真に上抜けた。バイアスは147.46円の安値の上で強気を維持しており、日足ピボット~148円またはS1~147.70円などのサポートレベルで押し目買いを入れたいところだ。注意:日足と週足のR1が148.55で一致しており、中間抵抗線となる可能性が高い。しかし、1日のインプライド・ボラティリティは134pipsで、今後1週間で189pipsとなるため、日銀が予想通り静観すれば、USD/JPYは149円を突破するかもしれない。
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