木曜日の米ドル/円では、日銀が為替市場を注視していることを再度示唆し、また円がドルの強さに立ち向かったことから、弱気の包み足が形成された。米国セッションの開始時には取引高と価格がともに上昇したが、ほどなくして弱気筋が優勢となり、高い取引高のまま新たなサイクルの安値を付けた。相場は上昇傾向で推移しており、日足のピボット・ポイントである安値の1.4517を再び試す可能性がある。今の段階では、筆者としてはスイングハイの証拠を注視しつつ、2022年10月の安値/6月の高値をサポートレベルとにらんでショートを仕掛けたいところだ。この時点では、NFP発表まで値下がりが続く可能性がある。あえて推測するなら、NFPがまずまずかそれ以上の数字になれば米ドルの価格を支えることになるだろう。
日銀の警告的な発言と、ECB関係者の比較的ハト派的な発言が重なり、木曜日のユーロ/円はここ5週間で最悪のセッションとなった。日足では、弱気に近い包み足が形成された(始値は前日終値のすぐ下だったが、センチメントが良くない)。RSI(14)では数カ月にわたって弱気傾向で、2023年の強気トレンドは6月以降明らかに勢いを失っている。
円安がターニングポイントに近づいている(あるいはすでにそこに来ている)可能性が高まっていることから、ユーロ/円価格はピークを過ぎたと筆者は推測している。NFPの発表が控えていることから、おそらくユーロ/円では昨日のレンジ内でリトレースメントが起きるだろう。しかし弱気筋はブレイクダウンを見込んでより短い時間枠でスイングハイを狙うか、あるいは単純に昨日の安値を割り込むまで待つかもしれない。最初のターゲット価格は月足でのS1ピボット/155.34円の安値付近となる。
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