米国市場はジューンティーンスの祝日で休場となったが、必ずしもこれから平穏な1週間となるとは限らない。同僚のJohn Kicklighterが夏の市場の停滞に言及しているように、6月にはS&P500は通常は横ばいに、VIXボラティリティ・インデックスは下落する傾向がある。しかしサプライズの可能性を排除するべきではない。市場の集中やテック企業のリーダーシップは引き続きトレーダーを悩ませている。
結論:リスクオフ。
FRBが次に利上げを見直す7月まで、金利をめぐる思惑は息もつけぬ展開を見せるだろう。FRBのパウエル議長は、水曜日に下院金融サービス委員会、木曜日午前に上院銀行委員会で半期に一度の証言を行う。このスピーチは下半期の金利動向を示唆するものになるだろう。
中国の習近平国家主席は、米国のアントニー・ブリンケン国務長官と北京で会談し、両者の対立が衝突に発展しないよう安定を図ることで合意した。両者ともに世界的な混乱を招きうる世界2大経済大国間の対立を避けることの重要性を強調したものの、台湾問題、貿易、半導体産業での制裁、人権問題、ロシア-ウクライナ戦争などをめぐって歩み寄りはなかった。それでもウィンストン・チャーチルの有名な格言にあるとおり、「jaw-jaw is better than war-war」、破壊よりも対話が望ましいものだ。
ここ数週間言及してきたように、中国経済は新型コロナウイルスによるロックダウンからの回復に苦労している。大手投資銀行は今年と来年のGDP見通しを5.0%に引き下げたが、これは中国の基準からすると控えめな数字だ。中国が主要な消費国であるコモディティ市場にとっては、政治的な調和は歓迎すべきことだが、成長率の鈍化はそのムードをくじくだろう。
・ドルインデックスは0.3%上昇し102.1
・ユーロとポンドの対ドルxレートはともに0.2%下落
・米国債券市場は休場
・仮想通貨市場ではいわゆるアルトコインが大きく上昇、CMC Crypto 200指数は3.6%上昇したが、ビットコインは5日間の強い動きから横ばいに
ファイナンシャルライター、Paul Walton [email protected]
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