29日は米国株価指数が小幅に下落。ドル円も下落。
155.53円で東京早朝を迎えると、東京仲値にかけて上昇。当日の高値である155.79円を記録した。しかしこのレベルでは売りが優勢となり、ロンドン時間にかけて155.00円付近まで下落。
ロンドン時間は緩やかに反発し155.40円付近で推移する展開となった。FOMCを控えて東京時間、ロンドン時間とやや動意に欠ける展開が続いた。
NY時間は、23:45にカナダ中銀が政策金利を3.25%から3.00%へ引き下げることを発表した。また量的引き締めを終了する計画も発表された。この影響を受けカナダ円が下落。ドル円も連れ安となり、当日の安値となる154.94円を記録。
午前4時にはFOMCより米国政策金利(FF金利)発表され、4.25-4.50%で据え置かれることとなった。また声明文では「労働市場は堅調」「インフレは依然として高い水準」とややタカ派な表現への変更も見られ、初動で米長期金利が上昇する展開。これによりドル円は上昇し、一時155.61円まで反発。ただ上値は重く、155.25円で東京早朝を迎えている。
なお同日、パウエルFRB議長は記者会見で「政策金利は中立金利を上回っており、意味のある引き締めとなっている」「経済が引き続き堅調であり、インフレが2%目標に向けて持続的に低下しなければ、政策金利の引き締めを維持する可能性が高い」と発言した。
氷見野日銀副総裁が一橋大学で講演
南ア中銀、金融政策決定会合
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
09:30 オーストラリア10-12月期四半期輸入物価指数 (前期比)
15:30 フランス12月消費支出
15:30 フランス10-12月期国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
16:00 ドイツ10-12月期国内総生産(GDP、速報値)
18:30 英国12月消費者信用残高
18:30 英国12月マネーサプライM4
19:00 ユーロ圏10-12月期域内総生産(GDP、速報値)
19:00 ユーロ圏1月消費者信頼感(確定値)
19:00 ユーロ圏1月経済信頼感
22:15 ECB、金融政策決定会合
22:30 米国10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
22:45 ラガルドECB総裁、定例記者会見
24:00 米国12月住宅販売保留指数
米アップル四半期決算
事前予想通りFOMCでは政策金利が据え置かれる結果となり、ドル円は一日を通してそれほど大きな変動がなかった。
直近のチャートとしてはやや上値の重さが目立つ状況と言えるだろう。
本日も下落が続く場合には、①昨日反発が続いた155.00円、②直近安値148.64円と直近高値158.88円の半値戻し水準である153.77円を意識したい。一方で上昇の場合には156.00円台へと乗せることが出来るかがポイント。
引き続きイベント盛りだくさんの1日となるため、市場を注視しておきたい。
レジスタンス:158.88円、160.00円
サポート:155.00円、153.77円、148.15円
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