24日はS&P500先物が上昇、ドル円は概ね横ばい。
東京早朝を157.17円で迎えると、東京仲値にかけて上昇、当日の高値となる157.39円を記録。8:50に10月末の日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表され、複数の委員が「米国の新政権が米国の物価動向や金融資本市場に及ぼす影響次第では、わが国の物価の上振れリスクとなる可能性もある」との認識を示していたことが伝わった。
ただその後に加藤財務相が「為替の行き過ぎた動きには適切に対応する」と、先日に続き為替介入を示唆したと報じられ、ドル円は下押す展開に。午後3時頃に当日の安値となる156.89円を記録した。その後ロンドン時間にかけては買戻しが優勢で、157円台を回復。
ロンドン時間は米長期金利の上昇に伴い、ゆるやかに上昇。
24:00に米国12月リッチモンド連銀製造業指数が発表となり、前月比+4の▲10となったがドル円相場への影響は限定的で、NY午前のうちに当日の高値となる157.39円を記録。NY午後に米長期金利が低下へと転じると、それに伴いドル円はじり安、157.21円でNYクローズを迎えている。
なおロイターが、中国は来年に過去最大の3兆元(約64兆5000億円)相当の特別国債を発行予定と報じた。
欧米祝日(クリスマス)
08:50 日本11月企業向けサービス価格指数
当局から再度の為替介入が示唆されたこともあり、上昇基調はやや弱まった。クリスマス休暇で特段材料はないが、流動性が薄いため、急変動には注意しておきたい。
上昇が続く場合は、直近高値の157.93円をレジスタンスとして意識しておきたい。また160.00円丁度を突破する展開も考えられる。このレベルでは為替介入が現実的になってくるため、警戒しておきたい。
レジスタンス:160.00円
サポート:148.15円、140.00円
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