19日は日経平均先物とドル円が大きく上昇。
東京早朝を154.84円で迎えると、東京株式市場オープン前に当日の安値である154.44円を記録。その後は日銀金融政策決定会合を控えて小動きとなった。
正午頃、日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.25%で据え置きくことを決定。これをうけてドル円は急上昇し155.00円丁度を突破、155.49円まで上値を伸ばした。
また15:30から行われた記者会見で、植田日銀総裁は「次の利上げの判断にいたるまでにはさらなるデータが必要で、具体的には来年の春闘のモメンタムをみたい」と述べた。また米国について「経済そのものについては堅調に推移しているとみているが、次期政権の経済政策を巡る不確実性が大きく、その影響を見極めていく必要もあると考えている」とした。
市場では植田日銀総裁の利上げに慎重な姿勢をうけて円売りが加速、157円台へと突入した。
ロンドン時間は156.80円付近でもみ合いが続いた。
NY株式市場オープン前に米国7-9月期GDP(確定値)が発表され、前期比年率3.1%増と改定値の2.8%増から上方修正された。これを受けて米長期金利が一段と上昇する展開となるなかで、ドル円はさらに上値を試す展開となりNY午前のうちに当日の高値となる157.81円を記録。その後は利食い売りが入り157.43円で東京早朝を迎えている。
なお同日、英中銀の金融政策決定会合が行われ、賛成6票、反対3票で政策金利を4.75%で据え置くと決定した。「インフレが持続的に2%の目標に戻るリスクが十分に減少するまで、引き締め的な状態を維持する必要がある」と発表された。
またブルームバーグによればトランプ次期米大統領と下院共和党は、連邦政府機関の閉鎖を回避し、連邦債務の上限を2年間停止することで合意した。
08:30 日本11月全国CPI
16:00 英国11月小売売上高
16:00 ドイツ11月PPI
16:45 フランス11月PPI
17:30 香港11月CPI
19:30 ロシア中銀、金融政策決定会合
22:30 米国11月個人所得
22:30 米国11月個人消費支出(PCEデフレーター)
24:00 ユーロ圏12月消費者信頼感
24:00 米国12月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)
日銀の政策金利据え置きと、植田総裁のハト派な発言を受けドル円は急上昇、156.75円のレジスタンスを明確に突破した。上値を追う展開が続く場合、160.00円丁度を次のレジスタンスとして意識しておきたい。
また為替介入実施の可能性も否定はできない。リスク管理を徹底しておきたい。
レジスタンス:160.00円
サポート:148.15円、140.00円
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