17日は日米株価指数先物、ドル円がともに下落。
東京早朝を154.16円で迎えると、東京仲値にかけて当日の高値となる154.35円を記録。その後は上値重く推移し153.80円丁度まで押し下げられたが、ロンドン時間にかけては持ち直しの動きも見られた。
ロンドン時間にドイツ12月IFO企業景況感指数が発表され、前月比▲0.9の84.4となり、事前予想を下回る結果となった。続いて12月ZEW景況感調査が発表され、ドイツ景気期待指数は前月比+8.3の15.7、ユーロ圏景気期待指数は前月比+4.5の17.0とどちらも前月分を上回る結果となった。来年2月に予定されているドイツの解散総選挙に伴う経済政策への期待とECBの利下げ期待を背景に、経済見通しは改善していると発表された。こうした結果を受けて、ユーロは対ドルで買い戻しが優勢となった。なおドル円は154円丁度で上値が抑えられながら、小幅な変動に留まった。
その後、22:30に米国11月小売売上高が発表され、前月分に上方修正が加わった上で、前月比+0.7%と市場の予想を上回る強い内容だった。一方で米国11月鉱工業生産は前月比▲0.1%と弱い数値。ここまで急ピッチで売られていた反動か、米10年債の買いが優勢(米長期金低下)となり、ドル円は下落した。NY株式市場オープン後も米長期金利はゆるやかに低下、ドル円は上値重く推移しNY午後に当日の安値となる153.16円を記録。その後、153.49円まで買い戻されて東京早朝を迎えている。
なお同日、政府の経済対策を支える2024年度補正予算が、参議院本会議で可決・成立した。今回の補正予算では、一般会計の歳出総額として前年度を7,441億円上回る13兆9433億円が計上された。
また、18日の日本時間早朝に日本経済新聞社が自動車大手のホンダと日産が経営統合に向けた協議に入ると報じた。
06:45 ニュージーランド7-9月期四半期経常収支
08:50 日本11月貿易統計
16:00 英国11月CPI
16:00 英国11月小売物価指数
19:00 ユーロ圏11月HICP(改定値)
19:00 ユーロ圏10月建設支出
21:00 米国MBA住宅ローン申請指数
22:30 米国7-9月期四半期経常収支
22:30 米国11月住宅着工件数
22:30 米国11月建設許可件数
28:00 FOMC、終了後政策金利発表
28:30 パウエルFRB議長、定例記者会見
日経平均先物とともに、ドル円は下落に転じた。米国の利下げはすでに織り込まれているものの、今夜のFOMCで追加利下げに前のめりな姿勢が示される場合には、さらなる下落も考えられるだろう。反対にFRBが様子見姿勢を強めるようであれば、ドルが買い戻される展開をイメージしやすい。
今夜のFOMC、明日の日銀会合で下落基調に転じるか、それとも一段と上昇に転じることが出来るかが焦点。チャートとしてはレンジ内の推移に留まっているので、発表される内容をしっかり見極めて投資判断に繋げていきたいところ。
レジスタンス: 156.75円、160.00円
サポート:148.15円、140.00円
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