16日は日米株価指数先物、ドル円が上昇。
東京早朝を153.62円で迎えると、日本10月機械受注が発表され、船舶・電力を除いた民需の受注額は前月比+2.1%と4か月ぶりの増加となり、事前予想を大きく上回った。これをうけて日本円の買い戻しが強まり、ドル円は当日の安値となる153.32円まで下落。ただその後は買いが優勢で午前のうちに153.98円まで上昇。東京午後はやや上値の重い展開が続いた。
ロンドン時間に入るとS&Pグローバルによりユーロ圏PMIが発表され、総合が49.5と先月の48.3から上昇し、事前予想を上回った。ユールドルの上値が重くなると、ドル円はゆるやかに上昇しNY時間にかけて154.00円丁度の節目を突破した。
NY株式市場オープン前に12月ニューヨーク連銀製造業景気指数が発表され、前月比▲31.0となる0.2で事前予想を下回る結果となった。これに対しドル円は小幅に売られたが、決定打とはならず、その後は上値を試す展開となった。
23:45にS&Pグローバルによる米国12月PMIが発表、製造業PMIは48.3と事前予想を下回ったものの、非製造業PMIは58.5と事前予想を大きく上回った。小幅ながら米長期金利が上昇へと転じると、ドル円は当日の高値となる154.48円を記録。NY午後は売りが優勢となり154.16円でNYクローズを迎えている。
なお同日ラガルドECB総裁は、リトアニア銀行年次経済会議において「現状のバランスを踏まえると、政策金利を十分に引き締めた状態を維持するスタンスは適切ではない」「今後のデータが我々の基本シナリオを引き続き裏付ける場合、さらなる利下げが予想される」と発言した。
またブルームバーグによれば、トランプ次期米大統領が、ソフトバンクグループが今後4年間で米国に1,000億ドルを投資する計画だと発表した。
08:30 オーストラリア12月ウエストパック消費者信頼感指数
16:00 英国11月失業保険申請件数
16:00 英国11月失業率
16:00 英国10月失業率(ILO方式)
18:00 ドイツ12月IFO企業景況感指数
19:00 ドイツ12月ZEW景況感調査
19:00 ユーロ圏12月ZEW景況感調査
19:00 ユーロ圏10月貿易収支
22:30 カナダ11月CPI
22:30 米国11月小売売上高
23:15 米国11月鉱工業生産
23:15 米国11月設備稼働率
24:00 米国10月企業在庫
24:00 米国12月NAHB住宅市場指数
米長期金利上昇に加えて、日米株価指数も堅調な推移となっており、ドル円は154円丁度を突破し、上値を伸ばしている。155円丁度を突破する展開も現実的だろう。
18日のFOMC、19日の日銀会合を控えて上値を伸ばせるか、それとも一旦は手仕舞い売りが優勢になるかが焦点。下落へと転じる場合は、153.00円、152.00円をサポートラインとして意識しておくと良いだろう。
レジスタンス: 156.75円、160.00円
サポート:148.15円、140.00円
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