28日は日経平均先物とドル円が反発。
東京早朝を151.11円で迎えると、東京株式市場オープン前に150.93円を記録したものの、その後は前日からの反発地合いが継続、東京午前のうちに151.75円まで上昇。東京午後は151.60円を中心とした小幅な値動きに留まった。なお10:45頃に米国の中国に対する半導体の販売規制が想定よりも厳しい措置にならないとした一部報道を株式市場が好感する場面が見られた。
ロンドン時間に入ると一段と上値を伸ばし、151.95円を記録。その後は次第に上値の重い展開となった。発表されたドイツ11月消費者物価指数は前月比▲0.2%、前年同月比+2.2%とインフレ圧力の鈍化が鮮明。ブルームバーグによれば、欧州中央銀行政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、「ECBは景気をこれ以上締め付ける必要はなく、むしろ経済成長を促す水準まで金利を引き下げる必要がある」との見方を示した。
NY市場は感謝祭(Thanksgiving Day)のため休場。ドル円は151.50円を挟んで小動き。
なおロイターによれば、ロシアのプーチン大統領は、「ウクライナが核兵器を取得すれば、ロシアは保有する全ての兵器をウクライナに対して使用する」と警告した。
ブラックフライデー(Nasdaqは時間短縮営業)
石破首相が衆参両院で所信表明演説
08:30 日本10月失業率
08:30 日本10月有効求人倍率
08:30 日本11月東京都区部CPI
08:50 日本10月鉱工業生産
08:50 日本10月小売業販売額
08:50 日本10月百貨店・スーパー販売額
14:00 日本10月新設住宅着工戸数
14:00 日本11月消費者態度指数
16:00 トルコ7-9月期GDP
16:45 フランス10月消費支出
16:45 フランス7-9月期GDP(改定値)
16:45 フランス10月PPI
17:00 スイス7-9月期GDP
17:55 ドイツ11月失業者数
17:55 ドイツ11月失業率
18:30 英国10月消費者信用残高
18:30 英国10月マネーサプライM4
19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
19:00 ユーロ圏11月HICP
21:00 インド7-9月期GDP
22:30 カナダ7-9月期GDP
22:30 カナダ9月月次GDP
23:45 米国11月シカゴ購買部協会景気指数
① ブラックフライデー。本日はNasdaq市場が時間短縮営業となっており、NY時間は普段よりも薄商いになるだろう。
② 石破首相の所信表明演説。午後3時以降に行われる予定で、注目して見ておきたい。
③ 日欧の物価指標。日本時間8:30に11月東京都区部CPI、19:00にユーロ圏11月HICPが控えている。
④ ロシアによるウクライナ侵攻の行方。客観的に見て状況はエスカレートしているように思うので、常に頭の片隅に戦況を意識しておきたい。
昨日は151.95円まで上昇したのち、上値重く推移している。再び下落する場合には節目の150円丁度がサポート水準で、そこを下回る場合には更なる下落を警戒しておきたい。
買いが優勢となる場合には、昨日の高値151.95円越えると勢いがつきやすいだろう。
レジスタンス: 156.75円
サポート: 150.00円、140.00円
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