円安が進行
ドル円は上昇。1ドル=159.84円からスタートすると、月曜日の東京時間に神田財務官が強めの表現で円安を牽制、160.00円を目前に為替介入が意識されロンドン時間に急落、158.81円を記録。その後は次第に円売りが優勢になると、カナダ5月CPIや、オーストラリア5月CPIでインフレ圧力の強まりが確認され、CAD/JPYやAUD/JPYが上昇、ドル円は連れ高となり水曜日のロンドン時間に過熱感なく160.00円を突破し、160円台ミドルまで上昇した。月末となる金曜日には東京仲値後に今週高値となる161.28円を記録。その後は実需フローに振らされながら160.26円まで下落したのち、160.83円まで値を戻して週末を迎えた。
ユーロは小幅に上昇。1ユーロ=1.0688ドルからスタートすると、週初はユーロの買い戻しが優勢で1.0747まで上昇。ただ積極的に売買する材料に欠ける状況で、その後はじり安の展開となり水曜日のNY時間に1.0666まで下落。週末にかけては僅かに買戻しが優勢。米国の1-3月期GDPの確定値や、5月PCEデフレーターが概ね想定通りの数値に落ち着くなかで、実需フローに振らされながら1.0713まで値を戻してクローズ。
わずかにドル高、人民元安が進行。1ドル=7.2898元からスタートすると、週初はドル売りが優勢で先週まで上値抵抗として機能していた7.2800を小幅に下回る7.2763を記録。その後は7.27台後半が下値支持となりドル買い優勢の相場となった。水曜日のNY時間には7.3077の今週高値を記録。週末にかけてはやや方向感に欠ける展開となり、7.2994でクローズ。
ドル買い優勢(122/196ヵ国)
クロス円は上昇している通貨が多い
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
今週は6月雇用統計をはじめ米国の重要指標発表を控えており、指標次第の展開となるだろう。これまでの指標を勘案すると強弱は五分五分といった印象で、非常に読みづらい状況と言える。
傾向として日本円や人民元は弱く、ドル安が進んだ局面ではそれを押し目と判断しての買いが見られやすいのではないだろうか。
想定レンジ:159.20~162.30
目先の円安の勢いは強いが、上昇のピッチも早く、反落も警戒しておきたい。
米国経済指標次第の展開となりそうだが、その様子も今は非常に読みづらいため、想定レンジはほぼフラットに設定した。
想定レンジ:EUR/USD 1.0600~1.0820
外国為替市場のメインテーマではなく、方向感に欠ける展開が続いている。
直近は変動幅も小幅にとどまっており、しばし安定した推移が継続しやすいだろう。
想定レンジ:USD/CNH 7.28~7.35
上値抵抗である7.28を明確に上抜けており、上に走りやすい状況。
また人民元を積極的に買う材料もないため、ドル高方向で見ておくのが無難だろう。
1日
中国の改正反スパイ法施行から1年
08:50 日本4-6月期日銀短観
10:45 中国6月Caixin製造業PMI
14:00 日本6月消費者態度指数
17:30 英国5月消費者信用残高
17:30 英国5月マネーサプライM4
21:00 ドイツ6月CPI
23:00 米国6月ISM製造業景況指数
23:00 米国5月建設支出
28:00 ラガルドECB総裁、発言(ECBフォーラムにて冒頭挨拶)
2日
08:50 日本6月マネタリーベース
10:30 オーストラリア中央銀行、金融政策会合議事要旨公表
18:00 ユーロ圏6月HICP
18:00 ユーロ圏5月失業率
22:30 パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、発言(ECBフォーラムにてディスカッション)
23:00 米国5月JOLTS求人件数
3日
10:45 中国6月Caixinサービス部門PMI
16:00 トルコ6月CPI
18:00 ユーロ圏5月PPI
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数(前週比)
20:30 米国6月チャレンジャー人員削減数
21:15 米国6月ADP雇用統計
21:30 米国5月貿易収支
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:00 米国5月製造業新規受注
23:00 米国6月ISM非製造業景況指数
23:15 ラガルドECB総裁、発言(ECBフォーラムにて締めの挨拶)
27:00 FOMC議事要旨
4日
米国休場(独立記念日)
15:00 ドイツ5月製造業新規受注
17:30 英国6月建設業PMI
20:30 ユーロ圏ECB理事会議事要旨
5日
08:30 日本5月全世帯家計調査
08:50 日本6月外貨準備高
14:00 日本5月景気先行指数
14:00 日本5月景気一致指数
15:00 ドイツ5月鉱工業生産
15:45 フランス5月鉱工業生産
15:45 フランス5月経常収支
18:00 ユーロ圏5月小売売上高
21:30 米国6月雇用統計
26:15 ラガルドECB総裁、発言(Prof. Jean Tirole氏との対談)
フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。