先週の記事ではナスダック100での12,9000を超える大幅なブレイクアウト(英文のみ)を取り上げ、「今週の安値である12,500近辺を割り込むまで値が戻れば、ナスダック100の短期的な強気バイアスは消滅するだろう」と結論付けた。
それから1週間が経ち、強気バイアスが最初の大きな試練に直面している。
テクノロジー銘柄の比重が高いこの指標は昨日13,200まで値上がりしたものの、求人労働異動調査(JOLTS)、ADP、ISMサービス業PMIの軟調な結果から米国経済の減速への懸念が広がり、トレーダーたちは銀行システムの不安定性と、昨年来の利上げの効果が遅れて現れることで、景気後退に入るかもしれないという疑念を抱いている。
ナスダック100は他の指数よりもさらに大手銘柄の比重が高く、その大部分をいわゆる「ビッグテック」の7社が占めている。下記のチャートが示す通り、アルファベット(GOOGおよびGOOGL)を除いたこれらの巨大企業はいずれも、-1.0%という指数全体の値動きを下回るパフォーマンスを見せている。
出典: Slickcharts
出典:StoneX, TradingView. 注:この商品は一部地域では利用できません。
上記のチャートを見ると、指数は重要な価格水準である12,900からのリトレースメントで推移している。経験豊富なトレーダーの多くが知っているとおり、ブレイクアウト後の値動きではしばしばいわゆる「犯行現場」まで価格が戻る傾向がある。つまりナスダック100は最初のブレイクアウトレベルまで逆行し、現在は過去のレジスタンスレベルが今後のサポートレベルになるかどうかが注視されるところだ。
今のところ指数は基準となる12,900より上で推移しているため、強気バイアスは継続しているが、今後軟調な経済データが発表されてこれ以上の値下がりが起きれば、楽観的な見通しは疑問視されるだろう。
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