米ドル/円のテクニカルな状況とさらに詳しい情報については、最新の週間戦略Webセミナーで深掘りする。米国東部時間で月曜の午前8時30分から行われるライブ配信にぜひご参加いただきたい。
チャート作成:シニアテクニカルストラテジスト、Michael Boutros。TradingViewの米ドル/円
テクニカル予想:先月の日本円短期見通しでは、米ドル/円は「上昇トレンドのレジスタンスラインのすぐ下で収束しており、今後数日間で6月のオープニングレンジのブレイクアウトを狙っている。トレードの観点では、このまま価格が伸び、より広く上昇トレンドに入るには終値で140.33円を超える必要がある。この場合には下値は137.28円までで限定されるはずだ」と述べた。
3日後のブレイクアウトでこの通貨ペアは6月の安値から4.8%近く上昇し、9月のオープニングレンジの高値にあたる合流レジスタンスラインである145円付近で反転した。米ドル/円は現在、高値から4.4%以上急落しており、弱気筋は5日続落の構えだ。最初のサポートラインが目前に迫っている。
チャート作成:シニアテクニカルストラテジスト、Michael Boutros。TradingViewの米ドル/円
備考:円の値動きを注意深く見ると、米ドル/円は週の始めから一方的に急落しており、200日間移動平均線と3月の高値終値・スイングハイにあたる137.16~91円の最初の主要サポートラインに接近している。当面の下落バイアスを維持するにはこのしきい値を割り込むか、日足の終値でこの下をつける必要がある。その後のサポートラインの目標価格は136.15円。広汎な強気相場の無効化を示す目標価格は、今年のレンジからの61.8%のフィボナッチリトレースメントにあたる134.04円となる。
最初のレジスタンスラインは、5月の高値である140.93円を基にした75%のパラレル(現在は140.10円近辺)。米ドル/円の幅広い上昇トレンドの再開には、最終的に週足の始値/2022年の下落の61.8%のリトレースメントにあたる142.10~50を上抜けするか、終値でここより上をつける必要がある。
結論: 米ドル/円の急落は、138円のすぐ下にある最初の主要テクニカルサポートラインに近づいている。トレードの観点ではショート・エクスポージャーを減らし、防衛のためのストップ注文を引き下げることを検討してほしい。このまま価格が下落する場合、上値は週の始値までに限定されるはずだ。長期的な米ドル/円のテクニカルトレード水準がさらに明確になった時点で、日本円に関する最新の週間見通しを発表する 。
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