日本円はここ数週間にわたって私たちが追ってきた主要な転換ゾーンを離れつつあり、今後数日でさらに価格調整が進む恐れがある。大きな流れは依然として値上がり傾向だが、短期的な値下がり傾向に注意が必要で、今後数日は安値圏が続くと見られる。下記に米ドル/円の短期テクニカルチャートにおけるターゲットレベルとインバリデーションレベルを示す。
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シニアテクニカルストラテジスト、Michael Boutrosが作成TradingViewでのUSD/JPYチャート
テクニカル面の見通し先月の円価格短期見通しでは、米ドル/円が「136.66~137.65円の重要なレジスタンスゾーンに入っている。このゾーンは10月の値下がり時からの38.2%のリトレースメントレベル、200日間移動平均、および11月の急落時の安値に基づくものだ」とお伝えした。昨日は短時間のあいだ日中の最高値となる137.91円をつけた後で4%以上急落し、今年のレンジの50%リトレースメントにあたる132.50円付近にまで値下がりした。
シニアテクニカルストラテジスト、Michael Boutrosが作成TradingViewでのUSD/JPYチャート
備考:円の値動きを詳しく見ると、米ドル/円は下向きのピッチフォークの圏内で取引されており、下側の平行線からわずか数ピップスの反発を見せ、1月の高値/75%の平行線にあたる134.77円付近の最初のレジスタンスラインを試している。その上のレジスタンスラインは今月初頭のレンジの安値圏にあたる135.25円で、ここで上側の平行線を超えれば最終的により大幅な値上がりに向かう可能性がある。短期的な展開としては上記のレベルの価格変動が起きうるだろう。
ここから値下がりすれば、主要なサポートレベルは2023年初頭、今年のレンジからの61.8%リトレースメントにあたる131.10/30円が主要サポートレベルとなる。もし到達すれば、ここが底値になる可能性もある。
結論:上げ相場のレジスタンスラインから反転したことで、今は上げ相場のサポートラインが試されるおそれがある。トレードの視点から見れば、もし今後131円圏内へのさらなる値下がりに向かうのであれば、上値は限定的で3月初頭の水準(136.11円)となるはずだ。ピッチフォークの上側の平行線を突破すれば、さらに200日間移動平均付近の重要なレジスタンスラインを試す展開に入る可能性がある。
より長期的な米ドル/円のトレードレベルについては、円価格週間テクニカル予想を参照していただきたい。
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