日本円は先週、ここ1年の上昇トレンドのサポートラインから主要なピボットゾーンを抜け、米ドル/円は数か月にわたる下降トレンドからのブレイクアウトに到達した。1月の安値から8.2%以上値上がりしたことになる。価格は今日、フィボナッチレジスタンスからアウトサイドデー・リバーサルを形成た。この動きから短期的にはより深い調整が起きる恐れはあるものの、12月の安値よりも上で取引されている限り、テクニカルな見通しは全体として値上がり傾向といえる。下記に米ドル/円の短期テクニカルチャートにおけるターゲットレベルとインバリデーションレベルを示す。
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チャート作成:Michael Boutros、シニアテクニカルストラテジスト
テクニカル面の見通し 先月の円価格短期見通しの結論部では、「上げ相場のレジスタンスラインから反転したことで、今は上げ相場のサポートラインが試されるおそれがある。」と述べた。主要なサポートゾーンである月の底値/年間レンジの61.8%のリトレースメントにあたる130.56~131.30円がここ数週間にわたって試されており、日中の安値が一時129.63円に到達したものの、弱気筋は終値までは主導権を維持できなかった。米ドル/円は底値から3.1%の値上がりを見せアウトサイドデー・リバーサルを形成し、4月の始値に向かいつつある。今日の終値に注目したい。
チャート作成:Michael Boutros、シニアテクニカルストラテジスト
備考:円の値動きを詳しく見ると、米ドル/円は25%の平行線を伴い3月の安値から伸びる上向きのピッチフォークの圏内で取引されており、短期的なサポートラインとして38.2%のフィボナッチリトレースメントにあたる132.18円が目立つ。主要なサポートラインは安定して130.56円~131.30円となっており、この水準を割り込むか、日中の終値がここよりも下になれば弱気筋が主導権を取り戻し、3月の安値である129.63円、およびここ1年の終値のうちの安値である128.46円まで下がる可能性がある。
週足/月足でのレジスタンスラインは133.35円で、 133.77円を超えるか終値がこれより高くなれば上昇トレンドが回復し、1月の高値、および61.8%のリトレースメントにあたる134.75円/77円に向かう。もしこの価格に到達した場合は、より大きな反動が見込まれる。
結論:上昇トレンドのサポートラインからの反発は、短期的には続かない可能性があるトレードの視点からは、月初めで安値引け/価格にゆがみが出るところに注目したい最終的には、1月の値上がりが維持されるには底値が130.56円程度に抑えられる必要がある。月初めかつ四半期初めである事に注意して、4月の始値のレンジがはっきりするまでは柔軟かつ身軽に振舞うとよい。より長期的な米ドル/円のトレードレベルについては、円価格週間テクニカル予想(英文のみ)を参照していただきたい。
経済カレンダー(英文のみ) – 経済の最新情報と今後のイベントリスク
最新の短期テクニカルチャート
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