・ユーロは年初の重要なサポートから反発し、2週目の上昇を記録
・ユーロ/米ドルは初めてレジスタンスライン接近中 – 価格変曲のリスクあり
・レジスタンス:1.0919ドル、1.1033/70ドル(主要レジスタンス)、1.1148ドル。サポート: 1.0667~1.0705ドル、1.0459/99ドル(主要サポート)、1.0352ドル
今週はFOMCやECBの金利決定を受けてユーロが急騰し、5月の安値から2%以上の上昇をつけた。現在は初めて重要なレジスタンスラインに向かっている。ユーロ/米ドルの週足テクニカルチャート上で重要な目標価格と、無効化レベルの最新情報を紹介する。最新の週間戦略Webセミナーでは、ユーロ/米ドルのテクニカルな状況やその他の情報を深掘りする。米国東部時間で、月曜午前8時半からライブ配信にぜひご参加いただきたい。
チャート作成:Michael Boutros、テクニカルストラテジスト。 TradingViewのEUR/USD
テクニカル予想:先月のユーロテクニカル予想では、数週にわたるユーロ/米ドルの下落がテクニカル上重要な節目に近づいていることに触れ、「直近の焦点はこの主要なサポートレベルが低下する価格変曲である」と述べた。ユーロは3週間にわたってサポートレベルにとどまった後、今週はFOMCとECB会合後の上昇で1.2%以上伸びる反発を見せた。
最初のレジスタンスは、4月の下落からの61.8%のフィボナッチリトレースメントにあたる1.0919ドルのすぐ上にある。主要レジスタンスライン、1月の高値、今年の高値週の終値、より広い2088の下落からの23.6%のリトレースメントにあたる1.1033~70ドル付近にあると見られる。最終的に、1.1148ドル、ひいては2021年の下落からの61.8%リトレースメントにあたる1.1275に向かう今年のレンジからのブレイクアウトが確定するには、上記のしきい値を上抜けする必要がある。現在、主要なサポートラインは2023年の安値週の終値(3月)と1.0668~1.0705ドルの客観的な年初レンジに移行している。このゾーンを下回ると、52週移動平均、1月安値、2022年の上昇からの38.2%リトレースメントにあたる1.0459~99ドルの、テクニカル上の主要な合流地点に向けた急落が起きる恐れがある。
結論:ユーロは年初来のテクニカルサポートから反発を見せ、現在は下降トレンドのレジスタンスエリアに接近している。トレードの観点では、1.0919ドルまでの間でロングエクスポージャーの削減やストップ注文の引き上げを検討する必要があるだろう。下落は1.07ドルまでにとどまるはずだ。もし価格が上昇し、トレンドラインの上側を抜ければ、今年の高値まで上昇する可能性がある。終値で1.0667ドルを下回ると、再び下落が加速する可能性が高いので、ここに到達した場合は注意が必要だ。 短期的なユーロ/米ドルのテクニカルなトレード水準が明らかになり次第、最新のユーロの短期テクニカル予想を公開する。
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