・カナダドルの値動きは年始のレンジ内で継続、ブレイクアウトは保留
・米ドル/カナダドルは下値圏から回復し、年初のレジスタンスラインを試す展開
・レジスタンスライン:1.3545ドル、1.3648ドル、1.3805 (主要レジスタンスライン)。 サポートライン:1.3356ドル、1.3309ドル、1.3225ドル(主要サポートライン)
カナダドルは今年の始値のすぐ下で取引されており、米ドル/カナダドルは引き続き数ヶ月にわたる大規模な合流パターンの中での値動きが続いている。レンジ内レンジのブレイクアウトを模索する形で戦線は形成されているようだ。ここでは米ドル/カナダドルの週足テクニカルチャートでの主要な最新目標価格と無効化レベルを紹介する。
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チャート作成:シニアテクニカルストラテジスト、Michael Boutros。 TradingViewでの米ドル/カナダドル
テクニカル面の見通し:先月のカナダドルテクニカル予想では引き続き、数か月にわたる米ドル/カナダドルの大規模な合流地点を強調して「3月の値下がりからの61.8%のフィボナッチリトレースメントにあたる1.3648ドルのレジスタンスラインを試す展開となっている。この近辺での短期的な価格変曲が見込まれる」と述べた。米ドル/カナダドル価格はこの週のあいだに一時1.3667ドルの週内高値を記録した後、急激に下落し、底値で反発して1.3545ドルと今年初めのレジスタンスラインまで戻っている。
市場の勢いはこの時点で完全に平坦化しており、このレベルではさらに厳しい取引となっている。2023年の高値週の終値にあたる1.3805ドル付近で、数年間にわたるスロープを形成しているレジスタンスラインに入るには、最終的にはフィボナッチレジスタンスの上抜けが必要だ。もしこの価格に到達すれば、そこからより大きな反応が見られるだろう。
最初のサポートラインは52週間移動平均(現在は~1.3356ドル)で、その下には今年の安値週の終値である1.3309ドルが控えている。年初来レンジから1.30ドルを目指すブレイクアウトを確認するには、2021年の上昇幅の38.2%リトレースメントである1.3225ドルを割り込むか、ここを終値で下回る必要がある。
結論:米ドル/カナダドルは大規模な合流パターンの内側、今年初めのレジスタンスラインのすぐ下にとどまっている。1.3309ドル~1.3647ドルのレンジのブレイクアウトが当面の焦点となっており、2021年のより広い値動きの水準に入るには、最終的に数ヵ月にわたるより大きな合流パターンをブレイクすることが必要になる。トレードの観点からは、価格がこの範囲内で上昇すれば、値下がりも年移動平均近辺に限定されるはずだ。米ドル/カナダドルの短期的なテクニカルトレードの水準については、カナダドル短期見通しの最新版をご確認いただきたい。
注目の週足テクニカルチャート
・S&P 500、ナスダック、ダウ平均株価
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