豪ドルは5月初めの6日間の上昇の後、下降トレンドのレジスタンスラインが合流する地点から反転して下落し、5月の高値から1.8%近く急落した。この動きからこの後さらに値を下げ、2021年のような下落が再開する可能性がある。ここでは豪ドル/米ドルの週足テクニカルチャートでの重要な最新目標価格と、無効化レベルを紹介する。
米国東部時間で月曜午前8時半から行われる週間戦略Webセミナーでは、豪ドル/米ドルの状況とさらに詳しい情報をお伝えする。
チャート作成:シニアテクニカルストラテジスト、Michael Boutros
テクニカル予想:先月のオーストラリアドルテクニカル予想では、豪ドル/米ドルは「2023年のオープン/下降トレンドでのレジスタンス付近の主要なピボットゾーンに近づきつつある。トレードという面ではロングエクスポージャーを減らし、68ドルに向けた上昇時に防御のためのストップ注文を出すことを検討すべき」と述べた。 豪ドルは今週、66.75~68.16ドルで合流するレジスタンスラインに入り、その後急反転した。しかしこの範囲を下回っている間は、下値に触れるリスクは依然として大きい。
最初のサポートラインは2008年安値週の終値/2019年安値にあたる66.70~66.73ドル。主要なサポートラインは引き続き10月の上昇からの61.8%のフィボナッチリトレースメントにあたる65.48ドルになっている。この閾値を下回れば、今年の初めから続いているレンジのブレイクアウトを検証する必要がある。このシナリオでは、今年の下落の61.8%のエクステンションにあたる64.51ドル、10月の反転の終値にあたる63.93ドルに到達した場合に、いずれも底値になる可能性がある。
終値が68.16ドルを上抜けすれば、2023年の高値週の終値である69.22ドルに焦点が移るだろう。この価格に到達したら、ガイダンスのためより大きな反動があるかどうかを見極める必要がある。
結論:豪ドルは下降トレンドのレジスタンスラインにあたるテクニカルでの主要な合流地点に反応した。ここはロングエクスポージャーを減らし、防御のためにストップ注文を出すのに良いゾーンである。このまま継続して値下がりするとしたら、値上がりは高値日の終値である67.80ドルが限界になるはずだ。より大きな下降トレンドの再開を見るには終値が65.48ドル以下になる必要がある。短期的な豪ドル/米ドルのテクニカルトレードの水準が明確になり次第、豪ドル短期見通しの最新版を公開する。
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注目の週足テクニカルチャート
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