12月の米ADP雇用統計は民間部門雇用者数が予想の15万人増に対し23万5000人増となった。 11月は12.7万人増から18.2万人増に上方修正されている。 しかしながら、ADPは最近、雇用者数の算出方法を変更したことに留意してほしい。 加えて、APDは、これは金曜日に発表される非農業部門雇用者数の先行指標としては使用できないとも言っている。 非農業部門雇用者数の予想は11月の26.3万人増に対し20万人増となっている。トレーダーはADPがどうであろうと気にしていないようだ。 発表時、雇用が回復すればFRBがより積極的な利上げに踏み切るかもしれないとトレーダーが懸念したため、株は売られ、米ドルは買われた。 さらに、12月31日の最終週に新規失業保険申請件数が予想の22万5000件および前回の22万3000件に対し、20万4000件にとどまったことにも注目すべきだろう。 これは、今年最後の週に失業手当を申請した人が予想より少なかったことを示している。また、2022年9月後半以来の低い数値となった。
USD/JPYは2022年最初の3四半期中に積極的に上昇し、2022年1月14日の安値113.48~10月21日の高値151.95へと動いた。 以降、このペアはゆるやかな下降チャネルに大きく引き戻され、昨年安値~高値までの50%フィボナッチレトレースメントとなる130.77を下回って引けた。 しかし、USD/JPYは2022年8月2日安値の130.39の水平サポートを維持し、今週上昇している。 このペアは3日間(木曜日含む)上昇して取引され、チャネル上限の133.62付近を上抜けする勢いだ。
出典:Tradingview, Stone X
4時間足で見ると、USD/JPYは前回サポートと12月28日高値の134.50に近づいている。 ここが最初のレジスタンスレベルとなる。 そこを抜けると、200日移動平均線の136.40(日足参照)、その次が12月15日高値の138.13まで動く可能性がある。 しかし、この長期チャネル上抜けの動きが、だましに終われば、USD/JPYは下落するだろう。最初のサポートはチャネル上部トレンドラインの132.70だ。 そこを割ると、価格は1月2日の安値129.67まで下落し、さらに2022年の安値~2022年の高値までの61.8%フィボナッチリトレースメント水準である128.17まで下落する可能性がある。
出典:Tradingview, Stone X
雇用関係の好材料によりFRBがタカ派的になることを期待して米ドルが上昇した。 USD/JPYはそれに追随している。 このペアはこのまま上昇を継続するだろうか? 金曜日に発表される非農業部門雇用者数しだいである。
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