20日の日経平均株価は続落。前日比▲486.57円、▲1.24%となる38,678.04円で大引け。
外国為替市場で円買いが進行し、ドル円相場が150円丁度を目指す展開となるなかで、日経平均株価は前日の終値より222円安い38,943円で寄り付き。寄り付き後に当日の高値である38,967円を記録した後、売りが強まり東京前場はほぼ戻りなく売られ38,569円で前場クローズ。
後場は38,582円で寄り付くと、当日の安値となる38,469円を記録。その後は買い戻しが優勢で38,678円で大引けとなった。日本の金利上昇、円高を背景に、幅広い銘柄に売りが広がった。
セクター別では、特に電気機器(含む半導体)、小売業、サービス、通信が売られた。個別の大型株では、東京エレクトロンが▲3.13%、リクルートHDが▲2.52%、ソフトバンクグループが▲2.08%と軟調に推移。一方でルネサスエレクトロニクスが+4.29%と大幅に上昇した。
中国の株価指数は上海総合が▲0.02%、CSI300が▲0.29%、香港のハンセン指数が▲1.60%と軟調に推移。香港市場ではテック企業の下落が目立ち、ハンセンテック指数は前日比▲3.04%だった。
なお日経平均株価CFDは今朝6:00頃に38,560円で取引されており、本日の東京株式市場は下窓を開けて寄り付きそうな状況となっている。
米国株式市場オープン前に米国前週分新規失業保険申請件数が発表され、21.9万件と事前予想よりも弱い結果。米国2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数も同時刻に発表され、こちらも18.1と事前予想を小幅に下回る弱い結果となった。
SP500指数は前日の終値より9ドル安い、当日の高値となる6,135ドルで寄り付き。寄り付き後は大きく売りが入り当日の安値である6,085ドルを記録した。その後は6,085ドルで支えられながら推移する展開。
NY午後は緩やかに買い戻しが続き、6,118ドルでクローズとなった。ここのところの高値更新局面ではオープン前後で下げた後、買い戻し優勢の展開が続いている印象。
当日は金融が▲1.55%、一般消費財が▲1.10%と軟調に推移。一方でエネルギーが+0.97%と堅調に推移した。個別の大型株では、通期利益見通しが事前予想を下回ったことからウォルマートが▲6.53%、JPモルガンチェースが▲4.46%、オラクルが▲3.04%と大きく下落。一方、エクソンモービルが+1.54%、エヌビディアが+0.63%と上昇した。
同日、ウクライナのゼレンスキー大統領は安全保障について米国と協議し「最も迅速で建設的な方法を提案した。われわれのチームは常に準備できている」と発言した。またアメリカのベッセント財務長官は、状況に応じてロシアの経済制裁を解除する可能性があると語ったと報じられた。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。