17日は日本長期金利が上昇、ドル円は下落。
152.26円で東京早朝を迎えると、小幅に上昇し当日の高値である152.40円を記録。その後、日本10-12月期実質GDPが発表され、前期分が+0.3%から+0.4%へと上方修正された上で、前期比+0.7%と事前予想を大きく上回る結果。これを受け国内金利の上昇が期待され為替は円買い優勢、ドル円は152.00円を割り込んで下落した。東京午後にかけてもドル円は下落し一時151.50円を下回った。しかしこの水準は直近のサポートレベルでもあり、ロンドン時間にかけては反発。
ロンドン時間は、日本の長期金利が上昇を続けていたことを背景に、ドル円は再び下落に転じ151.40円付近まで値を下げた。
NY時間は米国祝日のため特段イベントがなく、引き続き151.40円を挟んでの推移。その中で当日の安値である151.34円を記録した後、小幅に上昇し151.51円で東京早朝を迎えている。
同日、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が「金融政策は依然として制約的」「(インフレ)上昇リスクもある」と発言。さらにボウマンFRB理事は「コアインフレ率はまだ高いが低下基調へと転じているようにも見える」「しかし上振れリスクもある」と発言した。両者とも、現状の金融政策は適切であるとの認識を示した。
また同日、イスラム組織ハマスは「イスラエルとの戦争終結後にパレスチナ自治区ガザの統治をやめる」意向を示唆したとブルームバーグによって報じられた。
12:30 オーストラリア中銀(RBA)、金融政策決定会合
16:00 英国1月失業保険申請件数
16:00 英国1月失業率
16:00 英国12月失業率(ILO方式)
16:45 フランス1月CPI(改定値)
18:30 南ア10-12月期四半期失業率
19:00 ドイツ2月ZEW景況感調査
19:00 ユーロ圏2月ZEW景況感調査
22:30 カナダ1月CPI
22:30 米国2月ニューヨーク連銀製造業景気指数
24:00 米国2月NAHB住宅市場指数
30:00 米国12月対米証券投資
日本10-12月期実質GDPの発表を受け日本の長期金利が上昇、ドル円は下落している。
下落が続く場合には、サポートレベルの151.50円、151.00円と心理的な節目である150.00円を意識しておきたい。足元では151.50円で反発するかが焦点。一方で上昇する場合には直近高値の154.50円を引き続き意識したいが、距離は開いてしまったため、まずは152円台へと乗せ、定着できるかが重要となる。
引き続きロシアによるウクライナ侵攻に関する要人発言に警戒を強めておきたい。
レジスタンス: 154.50円、158.88円、160.00円
サポート: 151.50円、151.00円、150.00円
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