14日は米長期金利が低下、ドル円は下落。
152.81円で東京早朝を迎えるとドル円は上昇、8時台に当日の高値である153.15円を記録した。しかし東京株式市場オープン後は日経平均株価が下押したこともあり、ドル円は152.50円を一時割り込んだ。東京正午にかけては反発する場面もみられたが、東京午後、ロンドン時間にかけては152.70円を挟んでの推移となった。
ロンドン時間は152.50円から152.80円のレンジで推移。
22:30に米国1月小売売上高が発表され、前月比▲0.9%の結果。前月分が+0.4%から+0.7%に上方修正されていたことを考慮しても、事前予想を大きく下回るものとなった。これを受け米長期金利は4.47%まで大きく低下、ドル円は152.10円を割り込んだ。また23:15に米国1月鉱工業生産も発表され、前月比+0.5%と事前予想を小幅に上回ったが、相場への影響は限定的だった。
NY時間はもみ合いで推移。その中で当日の安値である152.03円を記録した後、徐々に下値を切り上げて152.29円で週末を迎えた。
なお当日、バンス米副大統領はG7ではなくG20を重視していく方針を示した。
また15日にドイツのショルツ首相が米国の関税政策に言及し「欧州経済に悪影響を及ぼす全てのものに対抗できるだけの力がEUにはある」「しかし、常に合意の可能性を残す形で対応すべき」とブルームバーグに語ったと報じられた。
米国、カナダ祝日
08:50 日本10-12月期実質GDP
13:30 日本12月鉱工業生産(確報値)
13:30 日本12月設備稼働率
13:30 日本12月第三次産業活動指数
19:00 ユーロ圏12月貿易収支
米国1月小売売上高の結果を受けて米長期金利は低下、ドル円は下落している。
上昇する場合には、直近高値の154.50円を突破できるかが焦点。一方で下落が続く場合には、再び151.50円で支えられるかを意識したい。これを割り込む場合には次のサポートレベルとして150.00円を意識しておきたい。
またロシアによるウクライナ侵攻に関する発言で相場が動く展開が続いているため、要人発言に警戒を強めておきたい。
レジスタンス: 154.50円、158.88円、160.00円
サポート: 151.50円、150.00円
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