27日の日経平均株価は続落。前日比▲366.18円、▲0.92%となる39,565.80円で大引け。
日経平均株価は前営業日の終値より196円高い40,128円で寄り付き。直後に当日の高値となる40,256円を記録したが、中国のDeepSeek(ディープシーク)が低コストで高性能なAIを発表したことが市場に認識され、半導体メーカーおよびAI関連銘柄が時間外で大きく下落すると、日経平均株価も連れ安となり39,699円まで値を下げて前場クローズ。
後場はギャップアップし39,789円で寄り付き。その後しばらくは横ばいで推移したものの、14時以降はじり安の展開。当日の安値である39,521円を記録したのち小幅に上昇し39,566円で大引け。
セクター別では電気機器(含む半導体)と通信が大幅に下落。一方で小売業、化学、医薬品が小幅に上昇した。個別の大型株では、アドバンテストが▲8.61%、ソフトバンググループが▲8.32%、東京エレクトロンが▲4.90%、日立が▲3.82%と大きく下落。一方で、KDDIが+4.81%、三井不動産が+4.64%、オリエンタルランドが+3.58%と堅調に推移した。
中国の株価指数は、上海総合が▲0.06%、CSI300が▲0.41%、香港のハンセン指数が+0.66%とそれぞれ推移。
なお日経平均株価CFDは今朝6:00頃に39,045円で取引されており、本日の東京株式市場は大きく下窓を開けて寄り付きそうな状況となっている。
27日の米国株式市場はDow30が上昇。SP500とNas100は大きく下落。
中国のDeepSeek(ディープシーク)の低コストで高性能なAIが市場で認識されたことを受けて、SP500指数は時間外で大きく下落。前営業日の終値より132ドル安い5.969ドルで寄り付き。寄り付き直後に当日の安値である5,963ドルを記録した。ただこのレベルでは買い戻しが優勢となり、NY午前のうちに当日の高値となる6,017ドルを記録した。NY正午にかけては再び半導体関連株への不安感から5,985ドルを割り込む場面もあった。
NY午後は5,990ドル付近でのもみ合いで始まり、思惑が交錯し上下する展開が続いたものの、全体を通してみれば回復基調が続き、6,014ドルでクローズ。
当日は、ITが▲5.58%、公共事業が▲2.33%と大きく下落。一方で、生活必需品が+2.84%、ヘルスケアが+2.19%と大幅に上昇した。中国のディープシークが半導体に掛かるコストを抑えて開発を進めたと伝わっており、半導体メーカーの業績が悪化するのではないかとした見方が広がったことでブロードコムが▲17.40%、エヌビディアが▲16.97%、オラクルが▲13.79%と急落する展開。一方でアップルが+3.25%、イーライリリーが+2.90%、ウォルマートが+2.79%、コストコが+2.72%と堅調に推移した。
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