27日は日米株式指数が下落。ドル円も下落。
先週末の終値より20銭ほど安い155.78円で東京早朝を迎えると、特にNASDAQ100指数の時間外の下落を嫌気して155.30円まで下落。ただこの時点では市場は材料を正確に認識することが出来ていなかった印象で、円の先安観からかドル円は緩やかに反発。東京株式市場の大引け前に当日の高値である156.25円を記録した。
ロンドン時間にかけては、中国のDeepSeek(ディープシーク)が低コストで高性能なAIを発表したことが市場に認識され、リスクオフムードが広がりドル円は下落へと転じた。18時頃に155円丁度を割り込むと、その後も下落の勢いが強く154円丁度を割り込み、当日の安値である153.72円を記録。このレベルでようやく売りが一服し、その後は米国株価指数の反発に伴い緩やかに買い戻される展開となった。
NY時間も米国株価指数が緩やかに買い戻されたことをうけて、ドル円も154.51円まで買い戻されてNYクローズを迎えた。
同日、トランプ米大統領が自身のSNSで、コロンビアが不法移民の強制送還を拒否したことを受け「米国に輸出される全てのコロンビア産品に25%の緊急関税を課し、1週間後には50%に引き上げる」と発言した。なお現在は移民受け入れの合意に達している模様。
08:50 日本12月企業向けサービス価格指数
16:45 フランス1月消費者信頼感指数
22:30 米国12月耐久財受注
23:00 米国11月ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 米国11月住宅価格指数
24:00 米国1月消費者信頼感指数
24:00 米国1月リッチモンド連銀製造業指数
中国のDeepSeek(ディープシーク)が低コストで高性能なAIを発表したことが市場に認識され、リスクオフムードが広がりドル円の売りが強まっている状況。FOMCまで強めのイベントは予定されていないが、引き続きAI関連のニュースには細心の注意を払っておきたい。
持ち直す(上昇する)場合にはまずは155円台を回復できるかがポイント。下落する場合には直近安値148.64円と直近高値158.88円の半値戻し水準である153.77円で下げ止まるかに注目。ここを割り込むと、明確な下値支持のメドをつけることが難しくなる。
レジスタンス:158.88円、160.00円
サポート:153.77円、148.15円
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