23日は米長期金利が小幅に上昇したものの、ドル円は下落。
東京早朝を156.53円で迎えると、小幅に下落する局面もあったが、通してみると緩やかな上昇が続き、14時台に当日の高値となる156.76円を記録した。ただその後は売りが優勢となり、ロンドン時間にかけて下落へと転じた。
ロンドン時間は、一時上昇する場面もみられたが上値の重い展開となり、NY時間にかけて156.10円まで下落。
なお22:30に米国前週分新規失業保険申請件数が発表され、22.3万件で事前予想よりやや弱い結果となった。また失業保険の継続受給者数は189.9万人でこちらも事前予想より弱い数字となったことで、ドル円は一段と上値が重くなった。
NY時間は、25時台にトランプ米大統領が世界経済フォーラムのオンライン演説でOPECに原油価格の引き下げを要請する方針を示し、「原油価格が下がれば、金利引き下げをすぐに要求する」と発言した。これを受けドル円は売りが強まり、156円丁度を割り込むと、当日の安値である155.75円を記録。
その後、早朝5時台に同氏が「暗号資産とAIに関する行政措置に署名する」と発言したこともあり米国株が上昇、ドル円は買い戻され156.07円でNYクローズを迎えた。
石破首相が施政方針演説
08:30 日本12月全国CPI
09:01 英国1月GFK消費者信頼感調査
正午頃 日銀金融政策決定会合
正午頃 日銀展望レポート
15:30 植田日銀総裁、定例記者会見
17:15 フランス1月PMI
17:30 ドイツ1月PMI
18:00 ユーロ圏1月PMI
18:30 英国1月PMI
23:45 米国1月PMI
24:00 米国1月ミシガン大学消費者態度指数
24:00 米国12月中古住宅販売件数
昨日は上値が抑えられ、結果として156.00円付近での推移が続いている状況。
本日の日銀会合では、利上げは概ね織り込まれており、今後の金融政策に注目が集まりそうで、そのヒントを探るイベントとなる。相場の展開も、そのヒント次第となろう。
上昇する場合には157円台に乗せ、そこで定着できるかがポイント。下落する場合、155.00円と直近安値148.64円と直近高値158.88円の半値戻し水準である153.77円で下げ止まるかに注目。このレベルを割り込む場合には、更なる下落の警戒が必要となる。
また引き続きトランプ氏の発言にも警戒しておきたい。
レジスタンス:158.88円、160.00円
サポート:155.00円、153.77円、148.15円
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