8日は日米株価指数CFDが小幅に上昇、ドル円は上昇が継続。
東京早朝を158.07円で迎えると、日経平均株価が寄り付きで下落したことをうけてドル円は連れ安、157.90円の当日安値を記録。ただ下値は堅く、その後は158.10円を挟んでの推移が続いた。
ロンドン時間も序盤はやや上値重く推移したものの、その後は米長期金利の上昇に連れて買いが優勢。米20年債の利回りが5.00%を突破し市場の注目を集めるなか、ドル円は158.55円の当日高値を記録した。
その後22:15に発表された米国12月ADP雇用統計は+12.2万人と予想を下振れ。また22:30に発表された米国前週分新規失業保険申請件数は20.1万件と予想より低い数値となった。両指標をこなして米長期金利は小幅に低下し、ドル円は158.10円台まで押し下げられた。
NY時間は底堅い推移で、再び158.52円まで上昇したが、発表された昨年12月のFOMC議事要旨がややハト派であったことから158.36円まで値を下げてNYクローズを迎えた。
なおFOMC議事要旨では参加者の大半は「デュアルマンデートである雇用の最大化と物価安定の目標達成に対するリスクはほぼ均衡している」と判断、また多くの参加者は「現在の不確実性の高さから、委員会が中立的な政策スタンス(更なる利下げ)に移行する際には、緩やかなアプローチを取ることが適切である」と判断していることが示された。
またブルームバーグが、FRBウォラー理事が「インフレ率が当局目標の2%に向けて低下を続けると予想。年内の追加利下げを支持する姿勢を示した。」と報じた。さらにECBメンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁が「インフレの鈍化が予想と合致している限り、景気を抑制も刺激もしない中立金利に到達するまで、毎会合での利下げを続けるべきだとの考えを示した。」とも報じた。
1月の地域経済報告(日銀)
08:30 日本11月毎月勤労統計調査
16:00 ドイツ11月鉱工業生産
16:00 ドイツ11月貿易収支
19:00 ユーロ圏11月小売売上高
21:00 メキシコ12月CPI
21:30 米国12月チャレンジャー人員削減数
ドル円は緩やかながらも上昇基調が続いている。米長期金利も上昇が続いており、上値を試す展開が意識されるだろう。
引き続き158円台を維持できるかが1つの焦点。下落する場合は156.00円をサポートの目安として意識しておきたい。
レジスタンス:160.00円、162.00円
サポート:156.00円、148.15円
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