9日はドル円が上昇
東京早朝を150.00円で迎えると、東京仲値にかけて売りが優勢で149.69円まで下落。ただその後は持ち直し、概ね早朝と同レベルでロンドン時間を迎えた。
16:30頃に中国共産党が政治局会議にて、2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示したと伝わると、人民元や豪ドルに買い戻しが入る展開。ドル円は150.50円まで上昇したあと、しばし膠着したが、米長期金利が上昇するなかで次第に151円台を試す展開となった。
その後、日銀が来年1月の金融政策決定会合前に氷見野副総裁が講演する予定を発表した。決定会合前に政策委員が懇談会を開くのは異例で「12月の金融政策決定会合で利下げがないことを示唆しているのではないか」といった思惑が交錯し円安が加速、NY午前に151円丁度を突破。
NY午後も上昇の勢いは継続し151.35円を記録したのち、151.23円でNYクローズを迎えている。
なおNY時間にも中国の李克強首相から、「国内消費を刺激して経済成長を支えるために、政府としてあらゆる手段を講じていく」といった趣旨の発言が伝わった。
中国11月貿易収支
08:50 日本11月マネーストックM2
12:30 オーストラリア中銀、金融政策決定会合
16:00 ノルウェー11月CPI
16:00 ドイツ11月CPI(改定値)
21:00 ブラジル11月IPCA
22:30 米国7-9月期非農業部門労働生産性(改定値)
昨日の中国マクロ経済対策に関する報道をきっかけに、上放れしてきている。まずは152.00円を突破できるか注目したい。
一方で今週は水曜日に米国11月CPIを控えており、また来週には日米の金融政策決定会合を控えている。あまり大きな動きに繋がらない展開も頭の片隅では意識しておきたい。
レジスタンス:152.00円、156.75円
サポート:148.15円、140.00円
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