4日は日米株価指数上昇、ドル円上昇。
東京早朝を149.59円で迎えると、韓国の非常戒厳が解除されたことが追い風となり、東京仲値にかけて上昇、一時150円丁度を突破。その後に下押す場面も見られたが、ロンドン時間にかけて150円台が定着した。
ロンドン時間は米長期金利上昇、ドル買いの流れが強まり、NYの指標発表前に151円丁度を突破すると、151.23円を記録。その後に米国11月ADP雇用統計が発表されると、民間雇用者数が+14.6万人と前月増加分と比べて減少、また事前予想を小幅に下回ったことから上値が抑えられた。
NY午前に米国11月ISM非製造業景況指数が発表され、同指数は52.1と先月より減少し、こちらも事前予想を下回った。これを受け、米長期金利が低下、ドル円は瞬間的に150.50円レベルまで下押すと、日本時間2:15頃に一時149.99円まで下落。
NY午後は、パウエルFRB議長が米国の The New York Times誌のイベントで「米国の成長は我々の期待よりも強く、インフレーションも想定より僅かに強い。良いニュースとして、中立金利を探るために我々はより慎重になることが出来る」と述べたこともありリスクオン相場となった。ドル円は150.63円まで値を戻してNYクローズ。
なお同日、セントルイス連銀総裁のムサレム氏によるスピーチ原稿が公開され、「現在の環境では、コアPCEインフレ率が目標を上回っている」「利下げのペースを緩めるか、一時停止を検討する時期が近づいているように思われる」と表明した。
またFRBのウェブサイトにおいて、ベージュブックが公開され、「多くの消費者向けビジネスは、消費者の価格感度がさらに高まった」「物価は連邦準備制度の地区全体で控えめなペースで上昇した」と表明された。
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
16:00 スウェーデン11月CPI
16:00 ドイツ10月製造業新規受注
16:45 フランス10月鉱工業生産
18:00 南ア7-9月期四半期経常収支
18:30 英国11月建設業PMI
19:00 ユーロ圏10月小売売上高
21:30 米国11月チャレンジャー人員削減数
22:30 米国10月貿易収支
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
パウエルFRB議長、セントルイス連銀総裁のムサレム氏の発言をうけて持ち直しの動きが強まっている。まずは昨日の高値151.23円を超えられるかが1つの焦点となる。
反対に下落する場合には150.00円を下回ると雰囲気が悪くなるように思うので、その際は更なる下落を警戒しておきたい。
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