27日は日経平均先物とドル円が下落。ドル円は一時150.46円を記録。
東京早朝を153.11円で迎えると、東京株式市場オープンからじり安の展開。早々に153円丁度を割り込むと、東京午後にかけて152.24円まで下落した。なおニュージーランドの中央銀行、RBNZが0.5%の利下げを実施、政策金利を4.25%まで引き下げた。
ロンドン時間に152円丁度を割り込むと、151.22円まで勢いよく下落。その後は直近の下値支持の水準である151.50円を挟んでの推移が続いた。
22:30に発表された米国7-9月GDP改定値が+2.8%(前期比年率)、新規失業保険申請件数が21.3万件とそれぞれ悪くない数値であったがドル買いは限定的に留まった。その後0時に発表された米国のインフレを図る10月PCEデフレーターが前月比+0.4%と上昇していたことをうけて米長期金利が上昇、ドル円は151.81円まで値を戻したが、イベント消化で下攻めの動きが再開、151円丁度を割り込むと、一時150.46円を記録した。
NY午後は買い戻しの動きが優勢で、151.11円まで値を戻して引けている。
なお当日の東京株式市場では、トランプ次期米大統領がメキシコ、カナダ、中国からの輸入品に対して関税を課すと宣言したことを背景に、それぞれの国に生産工場を有する自動車メーカーが売られた。またそれを支える銀行、商社も売られたことで、日経平均株価が下落、リスクを積極的に取る動きに繋がらなかった。
またNHKによれば、イスラエル軍とヒズボラの戦闘をめぐって、イスラエル・レバノン両政府がアメリカの停戦案を受け入れ、現地時間の27日午前4時、日本時間の27日午前11時に停戦合意が発効した。
米国祝日(Nasdaqが休場、NYSEが時間短縮営業、Thanksgivingで)
韓国中銀、金融政策決定会合
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
19:00 ユーロ圏11月消費者信頼感(確定値)
19:00 ユーロ圏11月経済信頼感
22:00 ドイツ11月CPI
22:30 カナダ7-9月期四半期経常収支
サポート水準である153.50円を割り込んで下落の勢いが加速、151.50円も割り込んだことで損切注文を巻き込み一時150.46円を記録した。強く意識されるものではないが、強いて挙げるのであれば心理的な節目である150円丁度が次のサポート水準と言える。
買い戻しが入る場合には直近のサポートであった151.50円を明確に上回ると、しばし底堅くなりやすいだろう。
レジスタンス: 156.75円
サポート: 150.00円、140.00円
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