19日はドル円、クロス円乱高下も、終わってみれば横ばい推移
東京早朝を154.68円で迎えると、前日までの流れを引き継ぎ売りが優勢で正午にかけて154円丁度を割り込んだ。ただ東京午後は買い戻しが優勢で、概ね寄り付きと同レベルの154.60円台でロンドン時間を迎えた。
17時過ぎに、ドル円、クロス円が急落。ロシアのプーチン大統領が、新たな核兵器使用に関するドクトリン(基本原則)の修正案に正式に署名したと伝わった。その後にロシア政府は、「ウクライナがアメリカから提供された長距離ミサイルをロシアに向けて発射した」と表明。ロシアが核兵器を使う可能性が高まったと見られ、リスクオフムードが強まり、ドル円は153.28円の当日安値を記録した。またユーロ円の売りが強まり、約2円の下落で161.50円を瞬間的に割り込む時間帯も見られた。その後はNY時間にかけて乱高下、ロシアとウクライナを巡る情勢に関するヘッドラインに振らされる相場となった。
NY時間に入り、米国家安全保障会議(NSC)の報道官が「ロシアの核ドクトリン改定は米国が自国の核指針を調整する根拠にならない。ロシアの決定に意外性はない」とブルームバーグより伝わると、買い戻しが優勢となり、ドル円は154円台を回復、ユーロ円も上昇へと転じた。
NY午後も買いは続きドル円は154.80円を記録したのち、154.66円でNYクローズを迎えている。
なお22:30に発表された米国10月住宅着工件数は年率換算131.1万件、前月比▲3.1%、建設許可件数は141.6万件、前月比▲0.6%とやや弱い数値であったが、地政学リスクが意識されるなかで材料視されなかった。
またブルームバーグによれば、イランは核兵器に必要な濃度に近い高濃縮ウランの生産を停止することに同意したもよう。
ブラジル祝日
08:50 日本10月貿易統計
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16:00 英国10月CPI
16:00 英国10月小売物価指数
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19:00 ユーロ圏9月建設支出
21:00 米国MBA住宅ローン申請指数
昨日も下押したものの、NY午後に反発しており、4時間足で見ればまだ上昇基調が続いている状況と言える。再び155円台へと乗せられるか注目したい。
レジスタンスの目安は、先週末の高値である156.75円、節目の160.00円、年初来高値の162.00円(厳密には161.95円レベル)。反対に昨日の安値となる153.28円を明確に下回る場合には更なる警戒が必要となる。
レジスタンス: 156.75円、160.00円、162.00円
サポート:151.50円、140.00円
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