18日は原油WTI先物が上昇、日米株価指数とドル円も上昇
なお植田日銀総裁は先行きの金融政策運営について「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています。」とも述べており、基本的には従来の見解を踏襲している。ただし、次回の会合における利上げを示唆するには至らなかった点に市場は反応したものと思われる。
その後は次第に上値が抑えられ154.50円レベルでロンドン時間を迎えると、次第に米長期金利が上昇、ドル買いが強まり再度155円丁度を突破し、一時155.36円を記録した。
本日のドル円相場の注目点
18:00 ユーロ圏9月経常収支
19:00 ユーロ圏10月HICP(改定値)
22:30 カナダ10月CPI
22:30 米国10月建設許可件数
22:30 米国10月住宅着工件数
① 北米の経済指標。本日の22:30に米国10月新築住宅関連指標、カナダ10月CPI(消費者物価指数)の発表が予定されており、注目を集めそうだ。
② トランプトレード。次々と要職の指名が行われており、これが相場に影響を与えている。引き続き次期政権の人事に注目しておきたい。
③ 地政学リスク。イスラエルとイランを巡る情勢、ロシアによるウクライナ侵攻の状況は刻一刻と変化しており、特に後者は激化している印象をうける。引き続き戦況を見守る必要があるだろう。
ドル円チャート(4時間足)の注目点
上値が156.75円で抑えられているものの、4時間足で見ればまだ上昇基調が続いている状況と言えるだろう。ただし、現在のレベルからさらに下落するようだと、上昇の継続に黄色信号が灯ることになる。
引き続きレジスタンスの目安は、先週末の高値である156.75円、節目の160.00円、年初来高値の162.00円(厳密には161.95円レベル)。反対に先週末安値となる153.87円を明確に下回る場合には更なる下押しに警戒が必要となる。
レジスタンス: 156.75円、160.00円、162.00円
サポート:151.50円、140.00円
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