8日の日経平均株価は小幅に上昇、前日比+118.96円、+0.30%となる39,500.37円で大引け。
米国株式市場における半導体やハイテク銘柄の株価上昇をうけて、日経平均株価は前日の終値より402円高い39,783円で寄り付き。オープン直後に上値を伸ばし39,818円を記録したものの、このレベルでは利食い売りが優勢、徐々に値を切り下げる展開となり39,472円で前場クローズ。
後場も序盤は売りが優勢で一時39,378円まで安値を更新。その後、引けにかけては買いが広がり39,500円まで値を戻してクローズ。日本の長期金利が1.0%台へと上昇する中で、やや上値が抑えられた印象。
当日は銘柄によってまちまちの動きとなっているが、為替が円高へと振れたこともあり自動車、電気機器、機械など輸出産業が弱かった。個別の大型株ではファーストリテイリングが+49.7円、週明けの決算発表への期待からかリクルートが+38.7円とそれぞれ上昇。一方でアドバンテストが▲33.9円と下落。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお中国の株式市場は軟調な推移。上海総合が▲0.53%、CSI300が▲1.00%、香港のハンセン指数が▲1.07%とそれぞれ下落した。
なお日経平均株価CFDは今朝6:00頃に39,139円で取引されており本日の東京株式市場は下窓を開けて寄り付きそうな状況。
8日の米国株式市場は主要3指数が揃って上昇。
SP500指数は前日比+3ドルとなる5,977ドルで寄り付き。小さな政府を志向する共和党が大統領、上院&下院の過半数を占めるトリプルレッドが想定され株高が意識されていること、また米国の主要3株価指数が揃って過去最高値を更新中とあって底堅い推移が続き、NY午前のうちに5,998ドルまで上昇した。
NY午後に入ると節目の6,000ドルを突破、6,012ドルまで上昇したのち、5,997ドルで引けた。発表された11月ミシガン大学消費者センチメントが事前予想を上回る73.0となったことに加えて、米長期金利が4.30%台まで低下したことも追い風になった。
セクター別では金利低下を好感し不動産が+1.66%と大きく上昇した他、公益事業が+1.80%、生活必需品が+1.45%とそれぞれ大きく上昇した。個別の大型株ではテスラが+8.19%、イーライリリーが+4.27%、コストコが+3.27%と目を引いた。一方でグーグルが▲1.33%、エヌビディアが▲0.84%とハイテクや半導体の上昇は一服。
なお週末にFOXニュースのインタビューでミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が好調な経済と生産性上昇により、従来の予想より利下げ幅が縮小する可能性を指摘した。
またビットコインが対米ドルで一時8万ドルを突破した(1BTC=80,000USD)。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。