ドル円は衆院選を経て上昇。衆院選における与党過半数割れの結果をうけて、週末の152.30円から値が飛び、週初は153円台で寄り付き。東京株式市場オープン後は日本株が強烈に買いもどされる中で、ドル円もまずは上値を試す展開となり153.88円を記録。その後は153円台での推移が続いた。木曜日に日銀は現行の金融政策の維持を決定。ドル円は初動で153.60円まで上値を伸ばしたものの、材料出尽くしから次第に日本円の買い戻しが優勢となり153円丁度を割り込んだ。また植田日銀総裁による記者会見では各会合において追加利上げを検討する姿勢を示したことでドル円は勢いよく下落、152円丁度を割りこみ151.79円を記録した。ただ戻りも強く152.75円まで値を戻して週末の米国10月雇用統計を迎えると、新規雇用者数増減が+1.2万人と弱かったものの、ストライキとハリケーンの影響が色濃いことから大きく材料視されず、153.00円まで値を戻してクローズした。
ユーロは小幅に上昇。1ユーロ=1.0793ドルからスタートすると、週初は1.0800を挟んでの推移が続き、火曜日のNY時間に1.0769の今週安値を記録。ただその後は発表された米国9月JOLTS(雇用動態調査)が弱くユーロ買い優勢の展開になると、水曜日に発表されたユーロ圏の7-9月GDPや、木曜日に発表されたユーロ圏10月HICPが予想を小幅に上振れたことで1.0880台まで上昇。金曜日の米国10月雇用統計発表直後に弱い新規雇用者数増減に反応し1.0905を記録したのち、週末にかけてはドル買いが強まりユーロは1.0834まで押し下げられてクローズ。
概ね横ばい。1ドル=7.1352元からスタートすると、週初はドル買いが優勢で火曜日のロンドン時間に7.1641を記録。ただその後は民間の一部報道機関から「全人代常務委員会で、経済支援に向け今後数年間で国債など10兆元超の追加発行を承認する」とした噂が広まり人民元買い優勢の展開となった。ドル人民元は週初の水準を割り込むと、金曜日の米国10月雇用統計発表直後に弱い新規雇用者数増減に反応し7.1145までドル安が進んだのち、7.1390まで買い戻されて引けた。
ドル売りが優勢(137/196ヵ国)
クロス円は通貨によってまちまち
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
今週は米大統領選挙を控えており、それに大きく振らされるだろう。議会の「ねじれ」が強烈になる場合には、リスクオフ材料として考えておくべきだ。
また今週のFOMCは大方の市場の見方と同様、0.25%の利下げを想定。その後の追加利下げに関するヒントを探るイベントとなるだろう。
想定レンジ:151.50~155.00
米国の選挙次第になろうが、米議会がねじれなければ、現在のリスクオン相場は継続しやすいように思う。
想定レンジ:EUR/USD 1.0650~1.0950
ユーロが自律的に動いているというよりは、ドルなりに動く相場が続いており、米大統領選挙とFOMC次第の展開になるイメージ。
想定レンジ:USD/CNH 7.00~7.28
ドルと人民元の売買は拮抗していると判断しており、基本的にフラットに見ている。
4日
ロシア、日本祝日
16:00 トルコ10月CPI
24:00 米国9月製造業新規受注
5日
08:50 日本10月マネタリーベース
09:01 英国10月BRC小売売上高調査
10:45 中国10月Caixinサービス部門PMI
12:30 オーストラリア中銀(RBA)、金融政策決定会合
16:45 フランス9月鉱工業生産
22:30 米国9月貿易収支
24:00 米国10月ISM非製造業景況指数
米国大統領選挙、投開票
6日
ポーランド中銀、金融政策決定会合
16:00 ドイツ9月製造業新規受注
18:30 英国10月建設業PMI
19:00 ユーロ圏9月PPI
21:00 米国MBA住宅ローン申請指数
30:30 ブラジル中銀、金融政策決定会合
7日
中国10月貿易収支
08:30 日本9月毎月勤労統計調査
16:00 ドイツ9月鉱工業生産
16:00 ドイツ9月貿易収支
17:30 スウェーデン中銀、金融政策決定会合
18:00 ノルウェー中銀、金融政策決定会合
19:00 ユーロ圏9月小売売上高
21:00 メキシコ10月CPI
21:00 英中銀(BOE)、金融政策決定会合
21:00 英中銀金融政策委員会、議事要旨
22:30 米国7-9月期非農業部門労働生産性
22:30 米国7-9月期単位労働コスト
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
24:00 米国9月卸売売上高
28:00 FOMC、終了後政策金利発表
28:30 パウエルFRB議長、定例記者会見
29:00 米国9月消費者信用残高
8日
08:30 日本9月全世帯家計調査
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
14:00 日本9月景気先行指数
14:00 日本9月景気一致指数
16:45 フランス9月貿易収支
16:45 フランス9月経常収支
21:00 ブラジル10月IPCA
22:30 カナダ10月新規雇用者数
24:00 米国11月ミシガン大学消費者態度指数
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