29日は日経平均株価が上昇、ドル円は小幅に続伸
東京早朝を153.30円で迎えると、為替介入警戒感もあってか上値の重い展開。加藤財務相が改めて円安を牽制する場面も見られるなか、東京14時30分頃に152.76円の当日安値を記録。株式市場では衆院選を終えて、与党である自公が部分連合を模索、政策が滞るほどではないとの楽観的な見方がマーケットに広がった印象を受けるが、ドル円に関しては高値警戒感が優勢になる場面も見られた。
ロンドン時間は反発。米長期金利が一時4.34%台まで上昇する中で153.87円と週初に記録した153.88円を窺う展開となった。
その後、23時に発表された米国9月JOLTS(雇用動態調査)における求人件数が744.3万件と大幅に減少、これをうけて米長期金利が低下、ドル円は一時153.02円まで急落。ただ求人件数の減少についてはハリケーンの影響も色濃く反映されているものと見られる。また雇用率が上昇している点も投資家の反応を迷わせた。さらに同時刻に発表された米国10月消費者信頼感指数が108.7と良好な結果となったことから、その後に153.75円まで買い戻されるなど、しばし方向感が定まらなかった。
終盤は米長期金利が低下、ドル円は上値重く推移し153.37円でNYクローズ。
なおイスラエルの情報配信会社「Yedioth Ahronoth」によればイスラエル政府はレバノンとの停戦交渉が次の段階に進んだと表明している。
09:30 オーストラリア7-9月期CPI
09:30 オーストラリア9月CPI
14:00 日本10月消費者態度指数
15:30 フランス9月消費支出
15:30 フランス7-9月期GDP
17:55 ドイツ10月失業者数
17:55 ドイツ10月失業率
18:00 ドイツ7-9月期GDP
19:00 ユーロ圏10月消費者信頼感(確定値)
19:00 ユーロ圏10月経済信頼感
19:00 ユーロ圏7-9月期GDP
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数
21:00 メキシコ7-9月期GDP
21:15 米国10月ADP雇用統計
21:30 米国7-9月期GDP
21:30 米国7-9月期コアPCE
22:00 ドイツ10月CPI
23:00 米国9月住宅販売保留指数
欧米の経済指標。本日はユーロ圏7-9月GDP、ドイツ10月CPI、米国7-9月GDP、10月ADP雇用統計など重要指標の発表を複数控えている。それぞれの内容を確認しておきたい。
日本円と日本株の動向。昨日も日本株高、円安で反応している。本日も同様の傾向が続くか注目したい。
中東情勢。イスラエルとレバノンの停戦交渉に進展が見られるなど前向きな材料もあるが、引き続き不安定な状況であり、動向を見守る必要がある。
ドル円は引き続き底堅く推移しており、執筆時点では153.30円レベルで取引が行われている。まずは今週の高値、153.88円をクリアに抜けられるか注目したい。
本日は複数の重要指標発表を控えており、それらの結果次第で展開が大きく変わりそうだ。
レジスタンス: 155.00円
サポート:140.00円
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