28日は日経平均株価が上昇、ドル円は小幅に上昇
先週末の終値は152.30円であったが、週末に行われた衆院選における与党過半数割れの結果をうけて、月曜日シドニー時間に153円台で寄り付き、東京早朝を153.22円で迎えた。
与党で215議席を獲得し、追加公認も含めると野党との政策協力は限定され、政策が滞るほどではないとの見方が広がったのか、東京株式市場オープン後は日本株が強烈に買いもどされる中で、ドル円もまずは上値を試す展開となり午前のうちに153.88円を記録。ただその後は達成感からか週明けに開いた上窓(週末終値と週初始値のレート差)を埋める展開となった。
なお石破総理は記者会見で「衆議院選挙で自民党は国民から極めて厳しい審判を頂戴した。今回の厳しい結果は党の改革姿勢に対する国民の厳しい叱責と受け止めている」「身内の論理や党内の理屈と国民から思われていることを今後は一切排除し、私自身も原点に返り、厳しい党内改革を進め、政治とカネについてはさらに抜本的な改革を行っていく」と述べた。また今の時点では「第三党との連立を想定しているわけではない」とし、首相指名が行われる特別国会は、憲法の規定通り投開票から30日以内に実施する意向。
ロンドン時間も下落が続き、一時152.41円を記録。しかしあまり大きく売られる理由がないなかで、次第に自律反発へと転じると、NY時間は米長期金利が上昇、一時4.30%を記録する中でドル円は153.38円まで値を戻したのち、153.30円でNYクローズ。
トルコ祝日
08:30 日本9月失業率
08:30 日本9月有効求人倍率
16:00 ドイツ11月GFK消費者信頼感調査
18:30 英国9月消費者信用残高
18:30 英国9月マネーサプライM4
21:30 米国9月卸売在庫
22:00 米国8月住宅価格指数
22:00 米国8月ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 米国9月JOLTS求人件数
23:00 米国10月消費者信頼感指数
衆院選の自公過半数割れの結果をうけて円安が加速、執筆時点では153.30円台で推移している。まずは昨日の高値である153.88円を突破できるか注目。反対に昨日の安値152.41円を割り込む場合には一段の下落を警戒しておきたい。
本日は9月JOLTS件数を控えており、その結果次第になるのではないだろうか。
レジスタンス: 155.00円
サポート:140.00円
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