25日は米長期金利低下も、ドル円は横ばい推移
先週末の終値である154.76円から、東京早朝はギャップダウンして154.17円で寄り付き。トランプ次期大統領が、政権の貿易・経済政策をより穏やかな方向に導くとの見方がある「スコット・ベッセント氏」を次期財務長官に指名すると発表したことで、米長期金利が低下、ドル円は下落したものと推測される。
正午ごろまで売りの勢いが継続し当日の安値である153.55円を記録したが、同レベルは下値支持として意識される水準でもあり東京午後に154円台まで買い戻しが進んだ。
ロンドン入りにかけては、イスラエルがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラと数日内に停戦合意に至る可能性があると複数のメディアから報じられたことで、リスクオンが強まり154.72円まで上昇する場面も見られた。
154.50円でNY時間を迎えると、NY時間は米長期金利が低下、ドル安の展開となった。NYオープンの4.35%レベルから、NY午後に一時4.26%台を記録する中で、ドル円は154円丁度レベルまで押し戻されたのち、154.17円でNYクローズを迎えている。
なお今朝のドル円は一時154円丁度を割り込んでおり、やや軟調な推移が続いている。
08:50 日本10月企業向けサービス価格指数
23:00 米国7-9月期住宅価格指数
23:00 米国9月住宅価格指数
23:00 米国9月ケース・シラー米住宅価格指数
24:00 米国10月新築住宅販売件数
24:00 米国11月消費者信頼感指数
24:00 米国11月リッチモンド連銀製造業指数
28:00 米国FOMC議事要旨
ロシアによるウクライナ侵攻の行方。客観的に見て状況はエスカレートしているように思うので、常に頭の片隅に戦況を意識しておきたい。
中東情勢。イスラエルがヒズボラと数日内に停戦合意に至る可能性があると報じられており、その行方を見守っておきたい。
FOMC議事要旨。日本時間、水曜日の4:00に公表予定で、メンバーの金融政策に対するスタンスを確認するイベントとして注目を集める。
G7外相会合。本日までイタリアにて開催される。ロシア、ウクライナ情勢に関して何かしらの情報が発せられるか、注目したい。
上値が重くなってきており、153.50円を割り込む場合には、更なる下落を警戒した方が良いだろう。サポートの目安は153.50円、151.50円。
上昇する場合にはまずは154円台の定着が見られるかどうかが重要。その後に1円ずつ上を見ていくことになるだろう。
レジスタンス: 156.75円、160.00円、162.00円
サポート:153.50円、151.50円、140.00円
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