23日はドル円が大きく上昇。
東京早朝を151.09円で迎えると、東京株式市場オープンと共に円売りが加速。週末に投開票が予定されている衆院選で与党が想定以上に苦戦を強いられるとの警戒感からか円安、株安の展開となり、午前のうちに151.78円まで上昇した。午後も円売りは止まらず152円丁度を突破。特段の追加材料はなかったが勢いは止まらなかった。
ロンドン時間は152円台にしっかりと乗せ、153円丁度を窺う展開。引き続き押し目なく上昇し、21時前に153円丁度を突破、21時過ぎに153.19円まで上値を伸ばした。
NY午前はBOC(カナダ中銀)が政策金利を0.50%引き下げ3.75%に設定したことでCAD/JPYが小幅に下落、ドル円の上昇もこの辺りから少しずつ勢いを失った。
NY午後は下落へと転じ一時152.47円を記録したが、発表された米地区連銀報告(通称:ベージュブック)は、「全米の経済活動は、9月上旬以降ほとんど変化がなかったが、2地区では小幅な伸びを示した。」と表現されており、これが支えとなり反発、152.76円でNYクローズを迎えている。
なおロイターによれば、ECB(欧州中央銀行)のパネッタ専務理事は、ECBは再び経済を刺激するために十分な低水準まで金利を引き下げる必要があるかもしれないと述べた。
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
15:45 フランス10月企業景況感指数
16:15 フランス10月製造業PMI
16:15 フランス10月サービス部門PMI
16:30 ドイツ10月製造業PMI
16:30 ドイツ10月サービス部門PMI
17:00 ユーロ圏10月製造業PMI
17:00 ユーロ圏10月サービス部門PMI
17:30 英国10月製造業PMI
17:30 英国10月サービス部門PMI
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
22:45 米国10月製造業PMI
22:45 米国10月サービス部門PMI
22:45 米国10月総合PMI
23:00 米国9月新築住宅販売件数
勢いよく上昇し151円丁度のレジスタンスを突破、一時153.19円を記録したのち、執筆時点では152.60円台で推移している。市場参加者の焦点は円安、株安の動向であり、本日も大きな変動に繋がる展開となるか注目。
今後のスケジュールとして週末に衆院選を、11月5日には米大統領選挙を控えており、これらの思惑が相場を動かすだろう。
レジスタンス: 155.00円、162.00円
サポート:140.00円
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