17日は米長期金利上昇、ドル円上昇。
東京早朝を149.65円で迎えると、午前中は上値重く推移し149.24円まで下落。ただその後は買い戻しの動きが優勢となった。注目を集めた台湾の半導体受託製造企業TSMCの決算は好調な結果で日米の株価指数に時間外で買いの動きが広がると、ドル円も早朝の水準を回復。
ロンドン時間は149.88円まで上昇したのち、重要ベントの発表を控えて149.50円まで値を戻す動きとなった。
その後21:15にECBが0.25%の利下げを決定。次回以降の理事会における追加利下げを意図的には匂わせなかったものの、市場参加者は金融政策の決定報告書やラガルド総裁の記者会見の内容からユーロ売りで反応した。
その後21:30に発表された米国9月小売売上高は前月分に上方修正が入った上で、前月比+0.4%と強い数値。また同時刻に発表された新規失業保険申請件数が24.1万件と予想を下振れた。これをうけて米長期金利が上昇、ドル買い優勢となりドル円は節目の150円丁度を突破した。
ドル円はNY株式市場オープンのタイミングで利食い売りが強まり149.64円まで押し戻される場面も見られたが、NY午後にかけてはしっかりした買いが入り150.33円まで上昇したのち、150.23円でNYクローズを迎えている。
なおイスラエルのネタニヤフ首相がイスラム組織ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル氏が死亡したと伝えた。
08:30 日本9月全国CPI
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
11:00 中国7-9月期GDP
11:00 中国9月小売売上高
11:00 中国9月鉱工業生産
15:00 英国9月小売売上高
17:00 ユーロ圏8月経常収支
18:00 ユーロ圏8月建設支出
21:30 米国9月建設許可件数
21:30 米国9月住宅着工件数
150円丁度を突破、次のレジスタンスとなる151円丁度を窺う展開になっている。昨日も150円丁度付近で攻防が見られており、現在のレベルは150円をクリアに突破したと見るか、それともこのレベルではまだ売りが強いと見るか、市場の見方は分かれそうだ。
本日は週末でもあり、また中国の重要指標の発表も控えている。併せてダウンサイドのリスクも警戒しておきたい。
レジスタンス: 151.00円、155.00円、162.00円
サポート:140.00円
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