16日の日経平均株価は反落、前日比▲730.25円、▲1.83%となる39,180.30円で大引け。
オランダの半導体製造装置メーカー「ASML」の株価急落を受けて日経平均株価も時間外で下落、前日の終値より548円安い39,363円で寄り付き。
序盤に売りが加速し39,063円まで下落したが、何とか39,000円台を維持、39,093円で前場クローズ。日銀の安達審議委員が香川県の金融経済懇談会で「金融政策が正常化プロセスに入る条件は既に満たしていると考えている。」と伝えたことでやや上値が抑えられた印象。
同氏は他に「基調的な物価上昇率が目標値である2%を持続的・安定的に実現するまでは、基本的には緩和的な金融環境を維持しつつ、極めて緩慢なペースで政策金利を引き上げていくことが重要である。」といった発言も残した。
後場は買い戻しが優勢で39,180円まで値を戻して大引け。
当日は半導体銘柄中心に下落。自動車、化学、医薬品、サービスも軟調な推移となった。個別の大型株では東京エレクトロンが▲242.7円、ソフトバンクグループ▲74.2円、レーザーテックが▲45.2円とそれぞれ大きく売られた。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
また中国株式市場も軟調な推移となった。上海総合は+0.05%と前日比プラスを保ったが、CSI300が▲0.65%、香港のハンセン指数が▲0.16%とそれぞれ下落した。
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に39,415円で取引されており本日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
16日の米国株式市場は金融、公益事業、半導体中心に上昇。
SP500指数は前日の終値より1ドル安い5,817ドルで寄り付き。序盤に5,808ドルまで下押したものの、その後は底堅い展開となり前場のうちに5,830ドルまで上昇。NY午後も堅調で5,847ドルを記録したのち5,842ドルで引けた。
セクター別では公益事業が+2.03%、金融が+1.22%、不動産が+1.01%と上昇を牽引。前日に売られた半導体にも持ち直しの動きが見られた。個別の大型株では好調な決算が確認されたモルガンスタンレーが+6.50%と大幅に上昇、その他エヌビディアが+3.13%、VISAが+2.95%、ユナイテッド・ヘルス・グループが+2.71%と上昇している。
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