15日の日経平均株価は上昇、前日比+304.75円、+0.77%となる39,910.55円で大引け。
好調な米主要株価指数の推移をうけて日経平均株価も時間外で上昇、前日の終値より441円高い40,047円で寄り付き。
前場はさらに上値を伸ばす展開となり40,257円まで上昇したのち、40,239円でクローズ。ただ後場は利食い売りが優勢で14:00過ぎに40,100円を割り込むと、特に引けにかけて売られ39,911円まで下落、そのままクローズ。
当日は半導体銘柄が上昇を牽引。一方で自動車や商社、石油など軟調に推移した。個別の大型株では東京エレクトロンが+113.4円、ソフトバンクグループが+101.8円、アドバンテストが+69.2円、中外製薬が+34.7円と上昇した一方、ファーストリテイリングが▲86.1円と利食い売りが優勢になっている。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
また中国株式市場は軟調な推移。上海総合が▲2.53%、CSI300が▲2.66%、香港の代表的な株価指数であるハンセン指数は▲3.67%とそれぞれ大きく下落した。
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に38,898円で取引されており本日の東京株式市場は下窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
15日の米国株式市場は半導体銘柄中心に軟調な推移。
21:30に発表された10月NY連銀製造業景気指数は▲11.9と弱めの数値、また同時刻に発表されたカナダ9月CPI(消費者物価)は前年同月比+1.6%、前月比▲0.4%とインフレ圧力の鈍化が鮮明で、2つの指標をうけて米長期金利が低下、ドル安の展開となった。
SP500指数は前日の終値より6ドル高い5,867ドルで寄り付き。序盤に5,870ドルまで上昇したものの、その後は上値重く推移した。特に23:00頃からオランダの半導体製造装置メーカー、ASMLの株価が急落、予定より1日早く同社のウェブサイトにアップロードされた決算内容が投資家の期待を下回る内容だった。SP500指数も連れ安となり、NY午前のうちに5,832ドルまで値を下げた。
NY午後も売りが優勢で、5,804ドルまで下落したのち、5,818ドルでクローズ。
セクター別ではエネルギーが▲3.04%、ITが▲1.79%、ヘルスケアが▲1.24%とSP500指数下落の主因となっている。一方で不動産や生活必需品、一般消費財などは前日比プラス。個別の大型株ではエヌビディアが▲4.69%と大きく下落したほか、その他の半導体銘柄も軒並み売られている。またエクソンモービルが▲3.01%、イーライリリーが▲1.74%と大きめに売られた。
なおロイターによれば、ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官はイスラエル当局に書簡を送り、パレスチナ地区ガザにおける人道状況の改善に向けた措置を30日以内に講じるよう要請したもよう。一方でイスラエル首相府から「米国の意見に耳を傾けるが、最終的な意思決定は我々自身で行われる」とした声明がでており、依然として先を見通しづらい状況となっている。
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