15日は米長期金利低下、ドル円は小幅に下落
東京早朝を149.76円で迎えると、東京株式市場オープン前に149.84円まで上昇したものの、その後は150円丁度を目前に上値の重い展開となり149.50円を割り込んだ。東京午後に入ると149.70円まで持ち直しの動きが見られたが、ロンドン時間にかけて徐々に売りが優勢となり149.40円を割り込んだ。
ロンドン時間は引き続き売りが優勢で149円丁度を割り込むと、当日の安値となる148.85円を記録。その後に買い戻しが入り149.25円で北米の指標発表を迎えた。
21:30に発表された10月NY連銀製造業景気指数は▲11.9と弱めの数値、また同時刻に発表されたカナダ9月CPI(消費者物価)は前年同月比+1.6%、前月比▲0.4%とインフレ圧力の鈍化が鮮明で、2つの指標をうけて米長期金利が低下、ドル安の展開となった。ただ下げ幅は限定的で、当日の安値148.85円を割り込まずに、次第に反発へと転じた。
米国の株式市場ではASMLなど半導体中心に売りが優勢となりリスクオフムードが漂う中でもドル円は底堅く推移、NY午後に149.55円まで値を戻したのち、149.22円でNYクローズ。
なおロイターによれば、ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官はイスラエル当局に書簡を送り、パレスチナ地区ガザにおける人道状況の改善に向けた措置を30日以内に講じるよう要請したもよう。一方でイスラエル首相府から「米国の意見に耳を傾けるが、最終的な意思決定は我々自身で行われる」とした声明がでており、依然として先を見通しづらい状況となっている。
安達日銀審議委員が金融経済懇談会であいさつ
06:45 ニュージーランド7-9月期CPI
08:50 日本8月機械受注
15:00 英国9月CPI
15:00 英国9月小売物価指数
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数
21:30 米国9月輸入物価指数
21:30 米国9月輸出物価指数
150円丁度を目前に失速しているものの、底堅い展開が続いている。仮に150円丁度を突破すると、次のレジスタンスとなる151.00円を窺う展開になりそうだ。
一方で昨日の安値である148.85円を割り込む場合は下落の勢いが強まりそうな状況で、その際は下方向への警戒を強めておきたい。
レジスタンス: 151.00円、155.00円、162.00円
サポート:140.00円
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