ドル高、円安
ドル円は小幅に上昇。1ドル=148.73円からスタートすると、週初に149.14円まで上昇したのち売りが優勢。中東情勢への懸念からか原油WTI先物が上昇するなか、市場は全体的にリスクオフムードに包まれ148円丁度を割り込むと、火曜日のロンドン時間に先週の安値となる147.34円を記録。ただその後は株価が先行する形でリスク資産に買い戻しの動きが広がる中で水曜日のNY時間に149円台を回復。注目を集めた木曜日の米9月CPI(消費者物価)は小幅に前月分を上振れ、初動でドル買いが強まり149.57円を記録したが、同時に発表された前週分の新規失業保険申請件数が25.7万件と多くその後に148.31円まで下落する荒い値動きとなった。週末にかけては買い戻しが優勢で149.13円でクローズ。
ユーロは下落。1ユーロ=1.0974ドルからスタートすると、週初はドル売りユーロ買いが優勢で火曜日のロンドン時間に1.0998まで上昇。しかし1.1000を目前に上値が抑えらえると、その後は下落へと転じた。1.0940レベルで木曜日の米9月CPIを迎えると初動は乱高下となったものの、次第にユーロ売りドル買いが優勢となり、同日のNY時間に1.0900の先週安値を記録。週末にかけては小幅に買い戻され1.0937でクローズ。
小幅にドル安、人民元高。1ドル=7.0978元からスタートすると、国慶節前の上げ幅を縮小する形で香港株式市場がオープンすると、為替はドル売り、人民元買いで反応、火曜日のロンドン時間に今週のドルの安値となる7.0471を記録。その後は本土の投資家も市場に戻るなかで次第にドル買いが優勢となり、水曜日のNY時間には一時7.0983まで値を戻す場面もあった。週末に掛けては米指標には反応せず、ややドル売り人民元買いが優勢で7.0701でクローズ。捉えどころのない、独自の動きを形成している。
ドルの買い戻し優勢(133/196ヵ国)
クロス円は大きく上昇
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
ドルのショートカバーが継続するか?
週後半は米9月小売を控えており、この結果に大きく振らされるだろう。
ECB理事会における利下げ実施、今後の金融政策のヒントにも注目したい。
想定レンジ:148.00~151.20
全体の投資行動がリスクオン、円売りに偏ってきている。ただし水準が切り上がれば上がるほどに、当局の牽制や日銀の動きに変化が生じるため、その点は必ず頭の片隅に留めておきたい。
想定レンジ:EUR/USD 1.0800~1.1040
ECB当局者が継続的な利下げへと舵を切る意向を示していることもあり、ここまでユーロ売りが強まっている。今週はECBを控えており、新たなヒントを探る時間帯になるだろう。安定した推移が続いているため、過度な変動期待は禁物。
想定レンジ:USD/CNH 6.98~7.20
中国からようやく広範な景気刺激策が出てきており、これはシンプルに前向きな(人民元高の)材料として見ておくのが良いだろう。ただし、政治体制に大きく変化が起こらない限りは短期的な反発に留まると見るのが妥当。現在のパワーバランスは拮抗していると見ているためレンジを形成しやすい状況と見ている。
14日
中国9月貿易収支
日本、米国、カナダ祝日
09:00 シンガポール7-9月期GDP
21:00 インド9月CPI
15日
13:30 日本8月設備稼働率
15:00 英国9月失業保険申請件数
15:00 英国9月失業率
15:00 英国8月失業率(ILO方式)
15:00 ドイツ9月卸売物価指数
18:00 ドイツ10月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏10月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏8月鉱工業生産
21:30 米国10月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 カナダ9月CPI
16日
安達日銀審議委員が金融経済懇談会であいさつ
06:45 ニュージーランド7-9月期CPI
08:50 日本8月機械受注
15:00 英国9月CPI
15:00 英国9月小売物価指数
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数
21:30 米国9月輸入物価指数
21:30 米国9月輸出物価指数
17日
08:50 日本9月貿易統計
09:30 オーストラリア9月新規雇用者数
13:30 日本8月第三次産業活動指数
18:00 ユーロ圏8月貿易収支
20:00 トルコ中銀、金融政策決定会合
21:15 ECB、金融政策決定会合
21:30 米国9月小売売上高
21:30 米国10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
21:45 ラガルドECB総裁、定例記者会見
22:15 米国9月鉱工業生産
22:15 米国9月設備稼働率
23:00 米国8月企業在庫
23:00 米国10月NAHB住宅市場指数
29:00 米国8月対米証券投資
18日
08:30 日本9月全国CPI
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
11:00 中国7-9月期GDP
11:00 中国9月小売売上高
11:00 中国9月鉱工業生産
15:00 英国9月小売売上高
17:00 ユーロ圏8月経常収支
18:00 ユーロ圏8月建設支出
21:30 米国9月建設許可件数
21:30 米国9月住宅着工件数
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。