8日の日経平均株価は反落、前日比▲395.20円、▲1.00%となる38,937.54円で大引け。
軟調な米国株式市場の推移をうけて日経平均株価は時間外で下落、前日の終値より312円安い39,021円で寄り付き。
序盤に39,117円まで反発したものの、上値の重い展開が続き、38,857円で前場クローズ。注目の集まった中国国家発展改革委員会の記者会見では、5つのポイント(マクロ経済対策の強化、内需拡大、企業支援、不動産市場への対策、金融資本市場の活性化)を示したが、概要の発表に留まったことで市場への影響は限定的に留まった。
東京午後は38,818円まで下落する場面も見られたが、引けにかけては買い戻され38,938円で大引け。
業種別では商社、銀行、自動車など大企業が軒並み下落。製造業は上昇している銘柄もあるが、全体に弱い。サービス業はまちまち。個別の大型株ではソフトバンクグループが▲32.4円、ファーストリテイリングが▲27.5円、ダイキンが▲25.2円、ファナックが▲24.0円、TDKが▲20.7円とそれぞれ下落した一方、アドバンテストは+47.1円と上昇した。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に39,387円で取引されており本日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
8日の米国株式市場は半導体、ハイテク主導で上昇
ロンドン時間から市場の雰囲気が楽観的となり幅広く株式市場に買いが広がるなか、SP500指数は前日の終値より27ドル高い5,722ドルで寄り付き。
序盤に5,715ドルまで下落する場面も見られたが、その後は底堅く推移し、NY午前のうちに5,745ドルを記録。午後はさらに上値を窺う展開で、5,758ドルを記録したのち、5,751ドルで引けた。
セクター別ではITが+2.12%と好調、通信サービスが+1.07%、一般消費財が+1.04%と続いた。個別の大型株ではエヌビディアがワシントンDCにおけるAIイベントで、自社半導体製品「ブラックウェル」についてエネルギー効率の高さをアピールし、市場に好感され+4.05%と大きく上昇、SP500指数の上昇を牽引した。
その他、アップルが+1.84%、イーライリリーが+1.71%、テスラが+1.52%、メタが+1.39%、マイクロソフトが+1.26%としっかり上昇している。
なお米国立ハリケーンセンター(NHC)の情報によれば、ハリケーン「ミルトン」は引き続き米フロリダ州に向けた進路を取っており、被害が広範囲に及ぶと見込まれている。
またNHKによればイスラエル軍は、レバノン南部で新たな部隊が作戦を開始したと述べた。レバノン南部の国境沿いで地下トンネルを破壊したほか、イスラエル北部を見渡せるヒズボラの施設を制圧したと主張しているもよう。
地政学リスク。特に中東情勢について、状況を注意深く追っていく必要がある。リスクオフの火種は引き続き燻っている状況。
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