※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を142.36円で迎えると、東京株式市場オープン前に142.96円まで上昇したものの、オープン後は下落。自民党総裁選の決選投票において大勢の予想を覆す石破氏勝利の結果となったことで、アベノミクス路線を継続する高市氏の織り込みが剥がれ急速に日本株が売られたこと、また1年~10年までの円金利が上昇したことから、為替は円高方向を試す展開となりドル円は141.65円まで下落した。なお08:50に公表された日本8月鉱工業生産は前月比▲3.3%、前年同月比▲4.9%と弱い数値であった。
ロンドン時間は特段の追加材料ない中で買い戻しが優勢、ドル円は143円台を回復した。四半期末でもありリバランスでドル買いが発生した可能性がある。
NY時間序盤は小動き。NY午後はパウエルFRB議長が全米ビジネス経済学会(NABE)年次総会においてスピーチを行い、「もしわれわれの見通しに沿った経済指標が確認できるのであれば、よりニュートラルな金融政策に時間をかけて移行する」と伝えた。一連のスピーチをうけて底堅い経済活動が意識され米長期金利が上昇、ドル円は連れ高となり143.92円を記録。その後、143.62円でNYクローズを迎えた。
なおラガルドECB総裁が、欧州議会経済金融委員会にてスピーチを行い「ここ2ヶ月ディスインフレが加速している」「直近のデータは我々のインフレに対する見方を支持しており、こうした状況を加味して10月の金融政策決定会合に臨む」と強く追加利下げを示唆した。これをうけてユーロは下落している。
中国、香港、メキシコ祝日(国慶節入り)
08:30 日本8月失業率
08:30 日本8月有効求人倍率
08:50 日本7-9月期日銀短観
16:50 フランス9月製造業PMI(改定値)
16:55 ドイツ9月製造業PMI(改定値)
17:00 ユーロ圏9月製造業PMI(改定値)
17:30 英国9月製造業PMI(改定値)
18:00 ユーロ圏9月HICP
22:45 米国9月製造業PMI(改定値)
23:00 米国9月ISM製造業景況指数
23:00 米国8月建設支出
23:00 米国8月JOLTS求人件数
146.50円で反落。142.07円まで下落したのち反発地合いが続いている。本日は米国重要指標の発表を控えており、それに振らされる展開になると思うが、その上で現在の反発地合いが継続するかどうかに注目したい。
一方で直近の安値である142.07円を下回る場合には再び140.00円が視野に入ってくるので、急な下落を警戒しておきたい。
レジスタンス: 147.20円、149.40円、155.00円、162.00円
サポート:140.00円
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。