27日は自民党総裁選を経て、日本株安、円高
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を144.81円で迎えると、前日の流れを引き継ぎドル高、円安が優勢の展開。午前のうちに145.50円レベルまで上昇した。なお08:30に公表された9月東京都区部CPIは前年同月比で総合+2.2%、コア+2.0%と概ね事前予想通りの数値。
13:00頃、予定通り自民党総裁選が行われ、まず9人の候補者が高市氏・石破氏に絞られ両氏による決選投票になると決まったことで、高市氏が新総裁になるとの見方が強まり、円安、株高が進んだ。ドル円は一時146.49円まで上昇。
その後、自民党総裁選の決選投票において大勢の予想を覆す石破氏勝利の結果となったことで、アベノミクス路線を継続する高市氏の織り込みが剥がれ、急速に円の買い戻しと株安が進行、ドル円は一気に143円丁度を割り込む展開になった。
21:30に発表された米8月個人消費支出(PCEデフレーター)は前年同月比で総合+2.2%、コア+2.7%と市場予想を小幅に下回る結果で、米長期金利が低下。ドル円はさらに下値を試す展開となりNY午後に142.07円を記録。142.19円で週末を迎えている。
なお自民党の石破新総裁は、1日に発足する新内閣で財務相に加藤勝信元官房長官を起用する意向を固めたもよう。
08:50 日本8月鉱工業生産
08:50 日本8月小売業販売額
08:50 日本8月百貨店・スーパー販売額
10:30 中国9月製造業PMI
10:45 中国9月Caixin製造業PMI
10:45 中国9月Caixinサービス部門PMI
14:00 日本8月新設住宅着工戸数
15:00 英国4-6月期GDP(改定値)
15:00 英国4-6月期四半期経常収支
15:00 ドイツ8月輸入物価指数
15:00 英国9月ネーションワイド住宅価格
17:30 英国8月消費者信用残高
17:30 英国8月マネーサプライM4
19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 ドイツ9月CPI
22:00 ラガルドECB総裁、発言(欧州議会経済金融委員会(ECON)におけるスピーチ)
22:45 米国9月シカゴ購買部協会景気指数
26:55 パウエルFRB議長、発言(全米ビジネス経済学会(NABE)年次総会において、経済見通しをテーマに)
146.50円で反落。142.07円まで下落したのち、今朝は反発地合いが続いている。まずは四半期末のフローでどこまで戻せるか注目したい。四半期末は実需取引が活発な時間帯で、そこに投機のフローも被さってくるため、荒い値動きになる可能性も意識しておきたい。
また石破新総裁のもと、新内閣、政策の方向に関する発表にも注目しておきたい。
レジスタンス: 147.20円、149.40円、155.00円、162.00円
サポート:140.00円
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。