25日の日経平均株価は小幅に下落、前日比▲70.33円、▲0.19%となる37,870.26円で大引け。
日経平均株価は前日の終値より6円高い37,947円で寄り付き。特段の追加材料ない中で序盤は売りが優勢となり37,869円まで下落する場面も見られたが、その後は次第に買いが強まり38,053円で前場クローズ。
後場は38,109円まで上昇したものの、引けにかけて売りが強まり当日の安値圏となる37,870円でクローズ。明日に権利付最終売買日を控えて、持ち高調整の動きが続いた。
引き続き円金利の低下をうけて銀行が弱い一方、不動産は堅調。また通信が弱かった。個別の大型株ではファーストリテイリング▲81.4円、ソフトバンクグループが▲26.3円と弱含んだ一方、アドバンテストが+60.7円、ファナックが+29.3円と上昇している。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
また昨日の広範な景気刺激策の発表を受けて、引き続き中国株が好調。上海総合が+1.16%、CSI300が+1.48%とそれぞれ続伸した。
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に38,318円で取引されており本日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
25日の米国株式市場はやや軟調な推移。半導体大手が株価を支えた。
SP500指数は前営業日の終値より2ドル安い5,733ドルで寄り付き。
23時に発表された米国8月新築住宅販売件数が年率換算件数で71.6万件と前月比では弱含んだものの事前予想と比べればしっかりした数値で、小幅ながら米長期金利上昇、ドル高、株高の展開となり、SP500指数は5,741ドルの当日高値を記録。
NY午後も緩やかながら米長期金利上昇の流れが続くと、株式市場は次第に利食い売りが優勢、SP500指数は5,712ドルまで下落する場面も見られた。ただ引けにかけては買い戻されて5,722ドルでクローズ。
当日はエネルギーが▲1.90%、ヘルスケアが▲0.94%と軟調な推移。一方でITが+0.50%と指数を下支えしている。個別の大型株ではエヌビディアが+2.18%と上昇、同社の時価総額は再び3超ドルに達した。またその他の半導体銘柄も堅調な推移となっており、NASDAQ100指数が前日比プラスで引ける主因となった。
なおロイターによれば、クーグラーFRB理事はハーバード大学ケネディスクールでの講演で「先週の(0.50%利下げの)決定を強く支持する。インフレが自分自身の予想通りに進展すれば、一段の利下げも支持する」と述べた。
地政学リスク。ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢について、状況を注意深く追っていく必要がある。リスクオフの火種は引き続き燻っている状況。
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